「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」(1/3 ページ)
OSに使うのは「Brainux」。
中古の電子辞書にLinuxベースのOSを導入し、「阿部寛のホームページ」へアクセスする動画がYouTubeに投稿されました。この動画の再生数は記事執筆時点で4万3000回を超えています。
SHARPの電子辞書に手を加える
動画が投稿されたのは、ジャンク品の修理や改造、電子工作などメインにしているYouTubeチャンネル「コジコジのオタク文化 情報局」。今回はハードオフで購入したSHARPの電子辞書「Brain PW-G5300」を改造していきます。
導入するOSは、Linuxをベースとした「Brainux」。その名の通り本製品で動作させるために開発されたOSで、ハードウェアハックへの好奇心を忘れず、後進に伝えるために公開しているそうです。
Brainux導入
同サイトから、SDカードに書き込める形式のBrainuxの「イメージファイル」をダウンロード。続けて、Brainuxをカードへ書き込むために使うソフトウェア「balenaEtcher」を同ソフトの公式サイトから入手します。
起動させたbalenaEtcherを使い、インストール先にあらかじめ用意しておいたBrainux用のSDカードを選んでイメージファイルを書き込みます。この際にインストール先を間違って選んでしまうとOSが起動しなくなる可能性もあるそうです。
出来上がったBrainux導入用SDカードをBrain本体に差し込み、まずは通常通りに電子辞書を起動。ホーム画面から「アクセサリー」内の「追加アプリ・動画」画面へ移動し、カードの中身である「Launch Linux」を起動させます。
およそ1分半ほどでBrainuxは無事に起動。動作はゆっくりしていますが、コマンドを入力することでCPUの型番やソフトウェアの動作状況は問題なく確認できます。
電子辞書で“あのページ”にアクセス
ここでコジコジさんは、インターネット接続が可能な点を生かすべく周辺機器を導入。Brain本体にマウスとキーボード、USB機器同士をつなぎ電源も取れるハブ、たまたま手元にあった「Wii」のLANケーブル・アダプターを接続して「パーフェクトブレイナックス」に仕上げました。この“つぎはぎ感”がたまらない!
ブラウザの「Midori」を起動させ、テストのために“最も表示が速い”とされる「阿部寛のホームページ」にアクセス。およそ25秒で表示され、トップページに掲載されている阿部さんの宣材写真も閲覧できました。電子辞書の画面とは思えない光景だ。
Brainux導入からテストまでを映した動画には、「今回も楽しいことをしてますなぁ〜」「こんなことが出来るのか、とワクワクする内容でした」「電子辞書にLinuxはロマンあるなぁ」「阿部寛の公式サイト、ベンチマークとして優秀すぎる」などの感想が寄せられています。
コジコジさんはYouTubeチャンネルの他に、X(Twitter/@kojikojiBC)アカウントも運営中。50年前の電卓を分解して内部検証したり、ディスクの出し入れに不良があるプレイステーション4の状態を確認したりする動画を公開しています。
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