寺島しのぶ、主演作のリアル“剃髪”シーンで坊主頭に　現場の“異様な雰囲気”に「アドレナリンが出て」「みんなの心意気に泣きそう」（1/2 ページ）

　俳優の寺島しのぶさんが5月26日、所属事務所「a petits pas」公式サイト内のブログを更新。主演映画「あちらにいる鬼」の撮影で剃髪（ていはつ）シーンに臨んだことを報告し、剃髪後の“丸刈り頭”も公開しました。

　「あちらにいる鬼」は、小説家の瀬戸内寂聴さん（2021年逝去）をモデルにした人気作家の主人公・長内みはる、作家の白木篤郎（豊川悦司さん）とその妻である笙子（広末涼子さん）の三角関係を描いた作品。

　寺島さんは26日のブログでクランクアップが近付いていることを報告し、剃髪シーンの撮影に挑んだことも告白。当初、リアルな剃髪に臨むかどうか迷ったそうですが、最後に背中を押したのはアートディレクターであるフランス人夫の「you will be amazingly beautiful」（あなたは驚くほど美しくなるだろう）という言葉だったそうです。

　剃髪の日はなじみのスタッフやプロデューサーが集まって「いつもとは違う異様な雰囲気」になっていたといい、「今この瞬間もしかしたら一生に一度やることをこのみんなと分かち合えるって素晴らしいことじゃない？」と声をかけるとスタッフたちは涙。

　当時の雰囲気について「なんか異様なアドレナリンが出てないちゃってる選手のような気分だった」「私に少しでも寄り添おうとしてくれているみんなの心意気にこっちも泣きそうになった」と振り返りました。なお、当該シーンは当然ながら一発勝負だったとのことです。現場の緊張がうかがえる……。

　撮影自体はスムーズに行われ、剃髪後に豊川さんから「頭をぐりぐり」されたとのこと。最後に寺島さんは「今日がラストということでなんだか私非常にナーバスになっております。この気持ちを大事に後の2シーンにぶつけます」と宣言していました。

　ネット上では、髪を剃ってまで役柄に入り込んだ寺島さんに「寺島しのぶさんさすが！」「寺島しのぶさんすごいなぁ…」と圧倒される声や「女優としての信念を感じた！」と感動する声とともに、「気になる！　観たい！」と公開を楽しみにする声があがっています。