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ちばてつや・赤松健らの所属する「日本漫画家協会」がインボイス制度導入反対の声明を発表 漫画家の本名が公表されるリスクにも言及(1/2 ページ)

インボイス制度が、創作界に大きな議論を呼んでいます。

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 『あしたのジョー』のちばてつやさんや『魔法先生ネギま!』の作者かつ政治家でもある赤松健さんなどが所属する日本漫画家協会が、「適格請求書等保存方式」、通称・「インボイス制度」の導入に反対する声明文を発表しました。

 国税庁によると、インボイス(正式名称:適格請求書)とは、「売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額などを伝える」ことを目的とした書類やデータのこと。インボイス制度では、買手がインボイスを保存することで、仕入れにかかった消費税を売上にかかる消費税から控除できる仕組みとなっています。

インボイス制度の仕組み(引用:国税庁リーフレット「(令和4年2月) 免税事業者のみなさまへ 令和5年10月1日から インボイス制度が始まります!」より)
インボイスがあると仕入れ額分の消費税が控除(引用:国税庁リーフレット「(令和4年2月) 免税事業者のみなさまへ 令和5年10月1日から インボイス制度が始まります!」より)

 争点となっているのは、免税事業者である年収1000万円以下のフリーランスとの関係。インボイスの発行には、インボイス発行事業者として税務署へ登録することが必要です。つまり、多くのフリーランスは免税事業者から課税事業者にならなければインボイスを発行できないということになります。だからといって、課税を避けるためにインボイスを発行しないと、売上にかかった消費税の控除ができなくなる発注元が、取引を敬遠する恐れもあります。

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日本漫画家協会の声明文(引用:日本漫画家協会

 声明文にて、日本漫画家協会は「日本の漫画家は、その大半がフリーランスとして創作活動を行って」いるとし、「免税事業者」が「課税事業者への変更を余儀なくされ」ていると批判。インボイスが発行できない場合のリスクとして、「発注元と漫画家の関係の悪化」ひいては「免税事業者であることを理由に取引が中止される」危険性をあげました。また、ペンネームで活躍する漫画家が多いことから、インボイス発行事業者への登録により、本名が公表されるリスクについても言及しています。

 

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