現地警察の答えは「NO」　海外旅行先でスリ被害のTKO木下、総額270万円の補償受けられず失望

　お笑いコンビ「TKO」の木下隆行さんが7月5日にYouTubeチャンネルを更新。海外旅行中に遭った270万円分のスリ被害について、現地の警察から芳しくない連絡があったことを伝えています（関連記事）。

　木下さんが前々日の3日に公開した動画によると、3泊4日の日程でベトナムを訪れていた木下さんは、滞在最終日にリュックに50万円を入れた状態でショッピングセンターへ。そこで、4人組とみられる犯人グループから220万円のエルメスの財布ごと抜き盗られてしまったとのことです。

　犯行の一連の様子はショッピングセンターの監視カメラに録画されており、木下さんは動画内でそれを公開。憤りを何度も口にしつつ、視聴者に対し、旅行先ではこうしたことに十分注意してほしいと注意喚起していました。

　今回の動画ではまず、被害に遭った後の警察による現場検証と事情聴取の様子を説明。警察の軽い感じの対応と、冷や汗と動悸（どうき）の止まらない自身との間に温度差を感じたこと、そして、現地ではこうした類の盗難は日常茶飯事であることを実感したと語ります。

　警察の様子を見て「これは無理だな」と絶望感を覚えた木下さん。唯一の救いはクレジットカードに付帯する保険により、一定額まで損害が補償されることでしたが、その申請に必要な警察側の書類を現地の知人に後日取りに行ってもらったところ、なぜか書類は発行できないとのこと。

　結局、保険は適用されないことになり、木下さんは悔しそうに「これもう分からないですよ。言葉の温度差も分からんし。なぜかも分からんし」とつぶやきました。

　木下さんは最後に今回の一件を振り返り、“スリプロ集団”は自分の買い物の様子などをずっと見ていて、財布の場所などを十分確認した上で起こした犯行ではないかと推測。「これはいい勉強になりました」「なんか意味あったんやろなということを見つけながら、日々考えて生きていきたいと思います」と締めくくりました。

　なお、外務省公式サイトの「海外安全ホームページ」では、日本人が巻き込まれやすい犯罪やトラブルの1つとして、“スリや置き引き被害”を紹介。集団スリの事例も取り上げ、「周囲の状況には十分注意してください」と警告を発しています。

（五月アメボシ）