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ジュリアン・レノン、2020年に改名「ジョンの息子ではなく自分として」 有名すぎる父持つ苦悩(1/2 ページ)

「ジョン・レノンと呼ばれても自分のことだとは思えない」

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 「ビートルズ」ジョン・レノンの長男ジュリアン・レノンがポッドキャスト番組で、2020年に改名した理由を告白。父親が偉大すぎるための苦悩を明かしています。

Julian Lennon explains “why I’ve finally become Jude”

 実はジュリアンの本名は、ジョン・チャールズ・ジュリアン・レノン(John Charles Julian Lennon)で広く知られているジュリアンはミドルネーム。一方、飛行機に搭乗時をはじめ公的な場ではファーストネームが使用されるため「ジョン・レノン」と呼ばれて続けてきたといいます。


ジュリアン・レノン(画像はYouTubeから)

 「たいていほとんどの人はぼくが誰だか気が付かないけれど」とはいいつつも周囲がざわつき、ネタにされることに不安や恐怖を感じ、長らく不快な思いをしてきたとジュリアン。そのため2020年にパンデミックのためロックダウンとなる直前に、法的に名前をジュリアン・チャールズ・ジョン・レノン(Julian Charles John Lennon)に変更したと説明しました。

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 ジュリアンは父ジョンと母シンシアへの“リスペクト”を強調していて、改名を「恥じることではないし、両親への不敬ではない」としています。「(改名は)シンプルだけど、ぼくにとっては世界が一変する出来事だった。ジョンの息子ではなく、ジュリアンとしてしたこと」「人生のほとんどをジュリアンとして生きていた。ジョン・レノンと呼ばれても自分のことだとは思えない。自分自身になりたかった、それだけ」と満足な気持ちを明かしました。


幼少期のジュリアンと父ジョン(画像はジュリアン・レノン公式Instagramから)

 ジュリアンは1963年、ジョンと当時の妻シンシアの間に第1子として誕生。ビートルズの名曲「ヘイ・ジュード」は、父ジョンが自身と母を捨てオノ・ヨーコのもとへ去ったことで落ち込むジュリアンのため、ポール・マッカートニーが作った楽曲だというエピソードはとても有名です。今は彼自身もシンガー・ソングライターとなっていて、9月にリリースする新作のタイトルを「Jude(ジュード)」としています。


「ポールおじさん」とジュリアン(画像はジュリアン・レノン公式Instagramから)

 離婚までのいきさつと以降はほぼ交流が断たれていたということもあり、ジョンを「偽善者」と呼ぶなど複雑な感情をオープンにしてきましたが、年を取るにつれ軟化。同番組では誕生日の思い出や、父の音楽活動への思いを笑顔で語っています。

 また4月にはウクライナ支援のチャリティーとして、父ジョンによるソロ時代の名曲「イマジン」を初めてパフォーマンス。「なぜ今なのか。常々言ってきたように、世界の終わりが来たらこの曲を歌う、そういうことだ」としつつ「同時に父の書いた詩は世界平和を願う私たちの気持ちを反映したものと感じられるから」とYouTubeに公開した動画のキャプションにつづっています。

Julian Lennon Performs 'IMAGINE' for Global Citizen's Stand Up For Ukraine w/Nuno Bettencourt
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