間違いの指摘が相次いだインプレスの『いちばんやさしいWeb3の教本』、販売を終了し回収（1/2 ページ）

　インプレスは7月25日、誤りがあるとの指摘がネットで寄せられていた書籍『いちばんやさしいWeb3の教本 人気講師が教えるNFT、DAO、DeFiが織りなす新世界』の販売を終了し、回収すると発表しました。

　『いちばんやさしいWeb3の教本』は暗号資産、NFT、メタバースなどのいわゆるWeb3（ウェブスリー）について解説した書籍として7月20日に発売。19日から無料公開されていた1～2章を読んだ人から、内容の誤りの指摘がTwitterに多く投稿され、無料公開が停止となっていました。

　インプレスは、著者に指摘のあった箇所の確認を行い、改訂原稿の作成を依頼し、外部有識者に改訂原稿の内容確認を依頼する方法で検証、精査を行ったと説明。その結果、「ご意見いただいた誤りやわかりづらい表現箇所を修正・反映しての本書の販売継続は難しいと判断し、本書の販売を終了させていただくことといたしました」としています。

　「書籍制作時に行う外部有識者によるチェックを怠ったことが大きな要因」とインプレスは述べ、今後は内容の検証を徹底し、編集者の知識向上に努めるとコメントしています。

　購入者からの返品については、具体的な手続きが決まり次第インプレスブックスで告知する予定。また改訂版の発売は決定していないとのこと。