太陽電池がオシャレな街にも溶け込むように? トヨタのサステナビリティ実験「発電中を広告中」でエコな未来が見えた話
お店の外壁や服やカバンに太陽電池を付けられる未来も?
8月24日から26日までSHIBUYA109の入り口に「#発電中を広告中」と書かれた不思議な広告が掲出されています。随分ときれいな緑色の広告だけどこれは一体何?
実はこれ、全面「太陽電池(太陽光パネル)」なんです。目を引く広告にカモフラージュし、「街の景観を損なわずに発電できるか?」という実験をしているんだとか。これまでの太陽電池というと黒や紫など地味な色合いでしたが、それはカラフルな「色」を表現するフィルムなどを使うと太陽光を遮って発電ができなくなってしまうから。そこで開発されたのがトヨタの自動車塗装向けインクを利用したこの「加飾フィルム」というわけです。
この加飾フィルムは色を表現しつつ、約90%という高い効率で太陽光発電も行うことが可能。今回109前で行われているのはその実証実験で、太陽電池が発電した電気を使って広告の横に設置された扇風機が動いているかどうか確認することができます。
この技術があるとどんなことが可能になるのでしょうか? 例えば街中にあるオシャレな店舗や壁面、車などの乗りものを景観に馴染むデザインにしつつ太陽光発電を行うこともできそうです。また、シート状の薄い太陽電池と組み合わせれば服やカバンなどのデザイン性を保ちつつ、外を歩くだけで太陽光発電をすることもできるかもしれないとのこと。オシャレを楽しみつつ発電もできるエコな未来が近づいてきているんですね。
実際にこうした応用の実験も進んでおり、迷彩柄の加飾フィルムを使ったアウトドアグッズなども試験的に製作されています。これを使えば、日中に発電した太陽電池でスマホなどの充電を行うことができます。屋外で活動する時間の長いキャンプなどと太陽光発電は相性がよさそう!
これまで限定的だった太陽電池の可能性をさらに広げるトヨタのサステナビリティ実験。今後、9月、12月と展開していくとのことなので、ぜひご注目ください!
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提供:トヨタ自動車株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2022年9月10日
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