川村壱馬×三山凌輝 異なるグループのアーティストが協力して作品を作るためには「蚊帳の外にいる人をゼロにしたかった」 HiGH&LOW THE WORST Xインタビュー(2/2 ページ)
それぞれの相棒、吉野北人さん&中本悠太さんとの関係も聞きました。
「出会えてよかった」 THE RAMPAGEとBE:FIRSTが“クロス”
前作から引き続き、楓士雄の相棒・高城司役として吉野北人さん(THE RAMPAGE)が出演。その絆を試すような展開が続きます。
一方で、天下井の片腕・須嵜亮役として中本悠太さん(NCT 127・YUTA)が登場し、両組の対比は作品の見どころのひとつに。川村さんと吉野さんが日頃から同じグループで活動している傍ら、三山さんと中本さんはゼロから関係を築く必要性にかられたといいます。
―― 楓士雄にとっての司、天下井にとっての須嵜。お二人にとってそれぞれ“相棒”はどんな存在でしたか?
川村 相棒への思いって難しい。特に何も考えていない自然な存在が相棒だったりするから。例えば家族って説明が難しいじゃないですか。僕らもそんな関係で、特別何か言葉を交わさなくても考えていることはなんとなく分かるし、「こう思っているんだろうなー」って伝わる。お互いそんな感じだからこそ、言葉にするのは難しい。
似た関係性が司と楓士雄にもあるのかな。わざわざ「おまえのことが大事で」って口に出すことはないけど信頼し合っていて、ぶつかることがあっても、どこかでつながっている。そういう感覚に近い。
―― 反対に中本さんと三山さんは普段、別のグループで活動されていますが苦労はありましたか?
三山 それが本当に面白いことに、撮影開始前の時点では「どうしようかな」と思っていたのに、顔を合わせたらすぐにウマがあっちゃってビックリするくらい仲良くなったんです。それこそ同級生だったら親友だったろうなってくらい。運と巡り合わせですね。
芝居をするときには逆に仲の良さを封じることで、天下井と須嵜のぎこちない関係が出来上がり、二人の複雑な部分を芝居に自然と出せた。僕たちも撮影が終わった後に「普段は仲がいいのに、どうしてあんなにスムーズにできたんだろう」って思ったくらいです。
―― 前作で村山良樹役の山田裕貴さんが卒業したことで、川村さんが物語を引っ張っていく立場になりました。三山さん、中本さんを含め初参加のメンバーが多々います。みんな仲がいいという現場の空気を作るため自ら動いたことは?
川村 前作では僕自身を含め、何も分からない状態からのスタートでした。「HiGH&LOW」という長い歴史がある中で鬼邪高全日の物語が初めてしっかり描かれている。僕は転校生として戻ってきたキャラクターで新キャラが一気に増えた。
それぞれ役作りも不十分で、お互いの関係も出来上がっていない中、映画、ドラマ、プライベートとだんだん関係値を積み重ねてきて、今回は撮影に入った途端、待機場所から自然にみんなで集まってケラッケラ笑える雰囲気になりました。
前作から培ってきた信頼関係は、ライバル役の鳳仙のところへも自分から遊びにいって作ったもの。新しく登場する鈴蘭、瀬ノ門、鎌坂、新キャストが参加してくるなら積極的に話し掛けてみよう、みんなの輪を広げようと動きました。普段の僕なら絶対できないし、やろうとも思わないことです。
―― 新キャストの1人として、頼もしさを感じましたか?
川村 彼は自分から来たので(笑)。
三山 そうですね、僕は自分から(笑)。自分から輪の中に早く飛び込んで、ひとつの作品を作り上げたい気持ちが一番大きかった。僕も蚊帳の外にいる人をゼロにしたかったし、すでに関係が出来上がっているキャストの中へ入らせていただくためにはちゃんと距離を縮めて一緒に作品を作りたかった。
川村 めっちゃいい言葉だな。「蚊帳の外に人はゼロ」。めっちゃいいじゃん。(きょとんとしたままの三山さんに)……いやいま自分言うたで! めっちゃいい言葉やん。
三山 じゃあこれ使ってください!(笑) でも本当にそういう気持ちで、ひとつの作品を作っていく。新しく入ってくる人たちが特に今回多い中で、それは僕もすごく感じましたね。
―― 「THE RAMPAGE」「NCT 127」「BE:FIRST」と異なるグループのアーティストが集まって作品を作り上げました。「HiGH&LOW THE WORST X」を通じて、アーティストとしての自分にどう還元されたのか。最後に聞かせてください。
三山 パフォーマンスのスタイルも違いますし、全部含めてお互い他にないグループだと思う。「THE RAMPAGE」「NCT 127」「BE:FIRST」がそれぞれ、“なぜ別々のグループである必要があるの?”と考えたとき、それぞれのグループにしかできないパフォーマンスと個性があるから。
映画でもそうでしたけど、大切なのは「競う」ではなくて、このグループにはこのグループにしか出せない雰囲気があって、できない音楽があるというだけ。それ以上でもそれ以下でもなく、それがグループの意義である気がします。
川村 本当にみんな自分のグループにプライドを持ってやっている。それは「どこにも負けねぇぜ!」というマインドというより、ただすごく“誇らしい”という思いだけ。僕らに関しては大人数ならではの迫力があり、ステージに立っていても隣に15人の仲間がいる、あの頼もしさはメンバーにしか感じられない。そこにいなければ感じられない瞬間です。
過去にはいろいろあり、とんでもない理不尽も全員で経験してきて「マジで辞めてやろうか」と思ったこともありました。それくらい苦しいときも経験しながら乗り越えてきた。シンプルに誇らしいだけで、どこかと比較というよりは「俺らが上がっていこうぜ」というマインドです。
他のグループで活躍していても、世の中の平和を願い、応援してくれる人へちょっとでもいい影響を与えたいという思いは共通。自分たちが持っている信念と近しいものを持って活動しているグループの人たちはリスペクトするし、シンプルに仲間だと思う。
僕自身、他のグループについてあんまり知らなかった部分があり、この作品を通じて対人として出会えたことをシンプルによかったと思いますね。
『HiGH&LOW THE WORST X (クロス)』
企画プロデュース:EXILE HIRO
総監督:二宮"NINO"大輔 監督:平沼紀久 アクション監督:鈴村正樹
原案・キャラクター設定:高橋ヒロシ(※「高」は、はしごだか) 脚本:増本庄一郎 渡辺啓 平沼紀久 音楽:中野雄太
企画制作:HI-AX 製作著作:『HiGH&LOW』製作委員会 配給:松竹
2022年9月9日(金)公開
出演
【鬼邪高校】川村壱馬、吉野北人、佐藤流司、神尾楓珠、福山康平、龍、鈴木昂秀、うえきやサトシ、中島健/森崎ウィン/前田公輝
【瀬ノ門工業高校】中本悠太(NCT)、三山凌輝(RYOKI)、永沼伊久也、比嘉涼樹
【鎌坂高校】藤原樹、岡宏明
【江罵羅商業高校】長谷川慎、陣、今村謙斗
【鳳仙学園】志尊淳(特別出演)、塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史、堀夏喜、坂口涼太郎
【鈴蘭男子高校】三上ヘンリー大智 板垣瑞生 時任勇気 八木勇征 木村慧人 高橋祐理
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(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C)高橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX
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「なんでなんだよCLAMPさん!!」とツッコミたくなる異色コラボのようで、もともと4人はハイロー好きを公言していました。
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