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まるで「塩の街」みたい 台風被害で“謎の白い物体”に覆われた桂浜水族館が話題、担当者に話を聞いた(1/2 ページ)

動物たちへの被害はなく、営業は再開しています。

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 台風14号に見舞われた9月19日、高知県高知市の桂浜水族館が「『塩の街』みたいになってきた」と泡が降り積もる様子をTwitterに投稿し、注目を集めています。どんな被害があったのか、施設に話を聞きました。

な、なんだ…この泡は!?

 投稿をしたのは、桂浜水族館の公式Twitterアカウント(@katurahama_aq)。写真には、空から降ってくるメレンゲのような泡や、一面が泡で覆われた展望スペースなどが写っています。有川浩さんの小説のタイトルでもある「塩の街」との表現からも、絶望感が伝わってきます。

 これは「波の花」と呼ばれる現象で、強風にあおられて岩場に砕け散る波が泡状になったものです。もちろん小説のように人が塩になるようなことは起きませんが、匂いなどもある厄介な存在です。

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 現在は通常通り営業を行っている桂浜水族館ですが、当時どんな被害状況だったのか、担当者に話を聞くことができました。

―― 今回の台風は規模も強く、大変な状況だったかと思います。生き物やスタッフ、建物などへの台風の被害はありましたか。

担当者: 生きものたちにケガや影響はありませんでした。建物の被害としては、休憩や飲食スペースとしているテラスの屋根がはがれて3カ所が破損、リクガメ舎に張っているビニールのテントが破けました。

 そして目の前の海から「波の花」が押し寄せ、敷地の一部が泡に埋もれ、エントランスの戸や建物の壁、ガラスが潮や油、砂などで汚れました。暴風によって屋外には大量の松葉とごみが散乱しました。スタッフもケガや事故に遭うことはありませんでしたが、翌日の清掃やメンテナンスに骨を折りました。

―― なんと……。皆さんにけがなどがなかったのが不幸中の幸いでしたね。波の花のお掃除はどのように行ったのでしょうか。

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担当者: 高圧洗浄機で洗い流したのち、泡に含まれていた小さな砂やごみをほうきで掃いて片付けました。

―― 今回の被害で営業への影響はありましたか。

担当者: 19日は2020年9月以来の臨時休館となりました。台風が去った翌日(20日)も、清掃とメンテナンスのため半日臨時休館いたしました。

―― 波の花は、そちらではよく発生するのでしょうか。

担当者: 私は桂浜水族館に入社して6年目ですが、初めて経験しました。私の記憶では、ここ6年間にここまでの惨状に至ったことはありません。

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 これまで何度か台風や豪雨により、物が破損したり、目の前の海から波が押し寄せて浸水したりしたことはありましたが、まさか今回のように「波の花」に見舞われるとは思ってもいなかったので、とてもびっくりしました。

画像提供:桂浜水族館(@katurahama_aq

高橋ホイコ

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