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子どもにねだられても「声に出して読めない」昔話→その理由は? 母の子どもへの愛を感じて号泣するママに「これは泣く」「めちゃくちゃせつない」と共感(1/2 ページ)

大人になってから読むとまた違うやつ。

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 大人になってから読むと涙なしには読めない昔話の漫画がTwitterに投稿され共感の声が集まっています。子どものときにはわからないことってあるある……。

加藤さんが声に出して読めないお話とは……
飴買い幽霊

 漫画の作者は、小学2年生の長女・あーちゃんと幼稚園に通う長男・ゆーたんを育てている、加藤かと(@kato_usausako)さん。加藤さんには、あーちゃんにリクエストされても、読んであげる気が進まない物語があります。それは、昔話の「子育て幽霊(飴買い幽霊)」です。

 

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あーちゃんにせがまれるも気が進まない加藤さん
それは「子育て幽霊」
6日連続で飴を買いにくる女性

 「子育て幽霊」は、真夜中に一文銭を持って飴を買いに来る女性のお話です。6日間連続でなぜか真夜中に飴屋にやってくる女性。7日目には、お金がなくなってしまった女性。飴屋の主人はふびんに思い飴を渡してあげますが、女性をいぶかしんで後をつけることにします。すると、女性は墓地で姿を消し、あたりには赤ん坊の声が響いていたのです。

事情があるのだと察し飴を渡す主人
つけてみると女性は墓地で消えてしまう

 住職と一緒に墓を掘り起こすと、飴を買いに来た女性の亡きがらとともに生まれたばかりの赤ん坊がおり、お墓にいれてあるはずの三途の川を渡るための六文銭がなくなっていました。女性はたとえ三途の川を渡れなくなってしまっても、生まれた子を生かすために幽霊となって飴を買いに来ていた……というお話です。

住職とともに墓を掘り起こしてみると……
生まれたばかりの赤ん坊と女性の亡きがらがありました

 加藤さんが朗読する気が進まなかった理由は、読みながら自らが泣いてしまうためだったのです。加藤さんは、「子どもの頃から知ってる話だけど大人になってから読むと涙なしには読めない」のだとか。確かにこれだけ切ないお話だと、感情移入してしまい声に出して読めないのも納得です。また、同じく子どもを育てる母になった今、感じることも多いのでしょう。

 「なんならもう最初飴を買いにきたところでもう鼻すすってる」という加藤さん。このお話をまだ幽霊話だとしか思っていないあーちゃんは、「あーちゃんは泣かないよ? 怖くないもん!」と言います。しかし、加藤さんはそんなあーちゃんを見つめながら「君にもいつかわかる日がくるだろう…このお話の切なさが…」と一人思うのでした。

 母からの深い愛情や、子を思う心がわかる年頃になると、より切なく感じるこの物語。この漫画には、「後にこの赤ん坊は僧侶になったと聞いた事があります。深い親の愛をかんじますよね」「知っている話だったのに泣いてしまいました」「これは泣く。泣かずにいられない」といった共感の声が多数寄せられました。

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 大人になると、子どものころにはよくわからなかったものが深く心に響くことも少なくありません。「子育て幽霊」のお話もその一つ。怪談に見えますが、実は母の深い愛情の物語なのですね。

 加藤かとさんは、あーちゃんとゆーたん、旦那さん、そして猫たちとの家族の日常や読者から寄せられた体験談をTwitterアカウント(@kato_usausako)やInstagramアカウント(@kato_usausako)、ブログ「かとさンちの愉快な毎日」で公開しています。また、加藤さんの友人Yさんの体験談を描いた書籍『やめられない娘と見守れない私 4歳の性に悩んだ700日間』も販売中です。

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