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京大の学術発表が「推しへの愛を語るオタクのテンション」と話題 「かわいさが全身を強打した」「伝えるのに文字数が足りない」(1/2 ページ)

ハイテンションで書いて送ったらそのまま載ってしまったそうです。

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 京都大学による、水生生物「クシエライソメ」に関する研究発表が、「推しへの愛を語るオタクみたいなテンション」だと話題です。例えば、「見た瞬間、かわいさが全身を強打しました」「かわいい、イソメのかわいさを伝えるのに文字数が足りない」など。うん、Twitterのオタク構文みたいで親近感がすごい。

プレスリリースの下のほうにすごいテンションのコメント
研究者を狂乱させたクシエライソメ(クレジット:鳥羽水族館飼育研究部森滝丈也氏)

 発表の内容は、フィールド科学教育研究センター助教の山守瑠奈さんら研究チームが、深海に生息する多毛類クシエライソメが河川から流入した落ち葉を、巣材や食物として利用する生態を解明したというもの。

 概要は堅実な文体で書かれていますが、なぜか山守さんが寄せたコメントのみ、「小さな手(『疣足/いぼあし』と呼びます。イボと形容される多毛類の小さな足、もうその時点で可愛いですよね?)で落ち葉を掴んで口に運ぶ姿」と括弧書きで語りかけるなど、フレンドリーな体裁になっています。推しのプレゼンか何か?

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「なんて可愛い多毛類なんだ」クシエライソメを見た瞬間、可愛さが全身を強打しました。小さな手(「疣足」と呼びます。イボと形容される多毛類の小さな足、もうその時点で可愛いですよね?)で落ち葉を掴んで口に運ぶ姿、落ち葉が運ばれる完全無欠の「ω」型の前口葉(口の上部にある組織)。可愛い、イソメの可愛さを伝えるのに文字数が足りない……という感情を心の内に仕舞って、陸上の森と深海の繋がりについて推していきたいと思います。

コメント全文

 この発表に驚いたのが、山守さん本人。「待って 嘘でしょ プレスリリースの原稿、一部ちょっとやばいテンションで書いて送ったらそのまま掲載された 待って、待って本気? え? 校閲無いの?」とうろたえながら、クシエライソメへの思いを素で書いたらそのまま載ったことを明かしました。

 

 そのときの気持ちについて編集部が聞いたところ、「何で広報委員会で止めてくれなかったんですか」「どうして」と、電話猫のような気持ちだったという山守さん。「本性が出てしまった」と悔いていますが、Twitterでは「かわいさと喜びが爆発している名コメント」「科学に興味を持ってもらうには、研究者が楽しそうな姿を見せるのが一番」と、好意的に受け止める声もみられます。

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