俺たちが知ってる童謡じゃない しまじろうの童謡が“HIPHOPすぎる”と話題 なぜなのかベネッセに聞いた(1/2 ページ)
ゴリゴリのトラップビート。
しまじろうの公式YouTubeチャンネルに投稿されている童謡が、“童謡なのにHIPHOPすぎる”とSNSで話題です。編集部は、運営元のベネッセコーポレーションに背景など話を聞いてみました。
話題になっているのは、約1年前の2022年1月25日に投稿された「【童謡】働くのりもの・機関車走る!のりものメドレー | 救急車 | ゴミ収集車 | パトロールカー | 消防車 | 子どもの歌【しまじろうチャンネル公式】Shimajiro」という動画。童謡らしくピアノで始まったと思いきや、いきなりひずんだギターが割り込んできます。こんなの大人が喜んじゃう。
擬人化された乗り物やしまじろうたちがかわいらしく描かれる中、その裏で流れるのはゴリゴリのHIPHOPビート。鋭く16分の刻みが入る8ビートは、近年HIPHOP界を席巻している「トラップ」と呼ばれるジャンルの“それ”です。
また、その他には「【6分歌まとめ】おもちゃをおうちにかえそう! | おかたづけ | 子どもの歌【しまじろうチャンネル公式】Shimajiro 生活習慣 きらきらぼし」という動画でも、同じように16分の刻みが特徴的なビートが使われています。
いったいなぜ子ども向けの童謡にもかかわらず、このような流行を取り入れた型破りな仕上がりになっているのか。編集部は、運営元のベネッセに取材しました。
―― SNSで「しまじろうの童謡」のビートが話題になっていることは把握していますか?
存じ上げております。
―― 「ゴリゴリのHIPHOPビートだ」と話題ですが、作曲時のコンセプトなどを教えてください
この楽曲は、イギリス・ロンドン在のShoguns Studiosというアニメーション制作会社を経由して制作いただいたものです。
英語圏の子どもたち・おうちの方に、生活習慣や自転車に乗るときにはヘルメットをかぶろうなど、幼児のいらっしゃるお家で役立つテーマについて、おなじみの童謡を替歌にして、音楽動画のかたちで展開しました。
作詞のテーマ・モチーフ・方向性は当社の企画をベースに考えてもらいましたが、制作の目的は、「英語圏の人たち」に楽しんでいただくため(しまじろうの英語YouTubeに展開する動画)でしたので、アレンジはShoguns Studiosおよび先方のコーディネートしてくださったスタッフにお任せしていました。
今回ピックアップいただいた2曲は、もともと上記英語版YouTubeのために制作したものを日本語吹替し、日本のしまじろうYouTubeチャンネルでも展開したものとなっています。
―― ビートメイカーの方は概要欄には記載されていませんが、公表していますか?
ビートメイカーの方の公表はしていません。
―― 「しまじろう」では、過去にもラッパーとのコラボがありましたが、しまじろうはラップが好きなのでしょうか?
しまじろうは音楽やダンスが大好きなので、ラップをはじめ、これからもいろいろな音楽やアーティストさんとコラボできたら喜ぶと思います。
―― 最後に、反響に対してひとことお願いします
今回、楽曲を評価してくださって大変うれしく思っております。これを機により多くの方々にお楽しみいただけましたら幸いです。
HIPHOPアーティスト・NujabesがBGMなどを担当したアニメ「サムライチャンプルー」が、昨今のLo-Fi HIPHOPブームに影響を与えていると言われるように(参考記事)、しまじろうの童謡が音楽シーンを塗り替える日も来るかもしれないですね。
※画像引用:しまじろうチャンネル(YouTube)/【童謡】働くのりもの・機関車走る!のりものメドレー | 救急車 | ゴミ収集車 | パトロールカー | 消防車 | 子どもの歌【しまじろうチャンネル公式】Shimajiro
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