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ファンの声援で渋谷が揺れた……! Calmera活動休止直前ライブ「We are “Calmera” 東京公演」を1万字レポート(1/2 ページ)

エンタメジャズバンド・Calmeraのライブを取材しました。

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 エンタメジャズバンド・Calmera(カルメラ)が5月21日、渋谷ストリームホールにて「We are “Calmera” 東京公演」を開催しました。活動休止前ラストとなるライブの様子をお届けします。


「We are “Calmera” 東京公演」を行ったエンタメジャズバンド・Calmera (カルメラ)

Calmeraとは

 結成17周年を迎える2023年5月をもって活動を休止することを発表したCalmera。2006年結成の8人組・大阪発エンタメジャズバンドとして活躍しており、キユーピー マヨネーズのCM「野菜が、かがやく。」篇、「あきんどスシロー」のCMソングなどで楽曲を耳にしたことのある人も多いバンドです。

 活動休止直前、5月13日に味園ユニバース(大阪)で、5月21日に渋谷ストリームホール(東京)でのライブが決定すると、チケットはすぐにSold Outに。急遽「オンライン配信チケット」の発売が決まるなど、大きな反響を呼びました。

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興奮爆発の東京公演

 キーボードのPAKshin(パクシン)さんが編曲したSEで幕を開けた東京公演。大阪公演と同じく、メンバーが舞台上で円陣を組むと会場のボルテージは一気に最高潮へ。

 1曲目の「No Chaser」で会場中を“なんかゾクゾク”させれば、2曲目の「The Beginning of Wonderland」では笑顔満開のCalmeraワールドへ観客たちを引き込んでいきます。

 3曲目の「Swallow」では、3年ぶりの“声出し解禁”ということもあり、会場中からコールが聞かれたほか、4曲目の「Flight from SHIBUYA CITY」ではアルトサックスのつーじーこと辻本美博さん、トランペットのこばやんこと小林洋介さん、トロンボーンのハンサムこと寺谷光さんらのあおりを受けて来場客がこぶしを高くつき上げました。

 5曲目の「IDOLA」では、アジテーターでトランペット・パーカッションなどを担当する西崎ゴウシさんとギターあっちゃんこと宮本敦さんが激しいギターソロで会場をわかせていきます。

 6曲目はテレビ番組でもよく流れる「Hottest Hippies」。曲中、ゴウシさんがマイクを取れば会場中から「アミーゴ!!」の掛け声が大合唱され、「これぞ、Calmeraのライブ!!」を会場一体となって体現した一曲となりました。

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 会場全体で「We are Calmera」の合唱が印象的だったアルトサックスの辻本さん、ギターの宮本さん、ベースのHIDEYANさんによるMCを挟んで、7曲目はハナ肇とクレージーキャッツのカバー「だまって俺について来い ~ウンジャラゲ」。8曲目は「Transonic」。9曲目は今野浩喜さんのMV出演で話題を呼んだ「上にいきたくないデパート」と、東京公演限定の楽曲を3曲続けて披露。

 さらにトランペットの小林さん、トロンボーンの光さん、ドラムのきたいくにとさんによる、キャンプの思い出についてのお話などのMCを挟んで、ハンドクラップで幕を開けたのは10曲目の「Tour of Jamaica」。11曲目はPAKshinさんのピアノソロでスタートする「地中海に浮かぶ女」。活動初期からの人気曲で、ファンからもメンバーからも長く愛されているとあり、会場では涙を浮かべながらパフォーマンスに聞き入るファンの姿が多く見られました。

 しかしここでしっとりさせて終わらないのが、Calmera。12曲目は「満身創痍」。ゴウシさんの激しいヘッドバンギングを皮切りに辻本さんによるサックスソロの激しさが史上最強レベルに到達したかと思えば、ドラムのきたいさんの超絶技巧も光り、もう会場中どこを見ていいのか分からないほどに前後左右でレベルの高い演奏が展開されました。

 その後は、キーボードのPAKshinさんとアジテーターのゴウシさんによるコントからの13曲目「乾杯ブギウギ(今日の日はさようなら) 」でメンバー全員が肩を組めば、会場でも隣り合った人と肩を組んだり、腕を振ったりと会場が一体となりました。

 さらに恒例の“乾杯タオル”を使った「いっせーのでっ乾杯!」の場面では、歴代Calmeraタオルが会場中で掲げられており、Calmeraの歴史を感じさせる“乾杯”となりました。

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 14曲目はメンバーのダンスも見所の「SUNSET DRIVER」。15曲目は会場中がスイングした「FLAMINGO」。16曲目は「R-1ぐらんぷり(関西テレビ系)」でも使用されるなど代表曲として知られる「ロックンロールキャバレー」。会場中がこぶしを突き上げて、“ギンギン”すればメンバーはロックバンド顔負けのヘッドバンギングを繰り出しながらも超絶演奏で会場をわかせていきます。

 そして本編最後の17曲目に選ばれたのは、「Someday You will Understand」。メンバーによる歌唱が始まると、会場では涙をこぼしながら最後の演奏を聞き逃さないようにするファンの姿が多く見られました。

 それでもPAKshinさんが演奏しながら強く胸をこぶしで叩いたり、ゴウシさんが笑顔で会場を見渡したりすると、次第に会場は泣き笑いの様子に。最後は会場中がピースサインをして笑顔に包まれました。

アンコール

 会場中からアンコールを待つ手拍子が鳴りやまない中、再登場したCalmeraが選んだアンコール1曲目はSonyの h.ear x WALKMANのテレビCMにも起用された「犬、逃げた。」。ライブのキラーチューンということもあり、一気に盛り上がる会場中を縦横無尽に駆け巡るメンバーの笑顔が印象的でした。

 アンコール2曲目は「Euphoria」。ゴウシさんが歌えば会場中から「イェイ イェイ イェイ」のコール&レスポンスが行われるなど、非常に盛り上がった1曲となりました。

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 そして活動休止前、ラストに選ばれたのは新曲「THIS IS US」。会場中が聞き入った本曲は演奏が終了すると同時にメンバーが順番に退場していくという演出が行われました。

 最初に退場したトランペットの小林さんはトレードマークのサングラスを外して大粒の涙を流しながら感謝の言葉を述べました。

 その後はすべてのファンをしっかり見て頭を下げたアルトサックスの辻本さん、最後までハンサムを貫いたトロンボーンの光さん、笑顔で大きく手を振ったキーボードのPAKshinさん、ファンへの感謝を伝えて深くお辞儀をした後笑顔を見せたベースのHIDEYANさん、涙を浮かべながらドラムにスティックを置いたドラムのきたいさんが順番に退場。

 オリジナルメンバーでギターの宮本さんは、Calmeraを結成しようと声を掛けてくれたゴウシさんに深く頭を下げてしっかりとハグ。感謝の気持ちを伝えてステージを後にすると、最後に残ったのはCalmeraのフロントマンとしてステージに立ち続けたアジテーターのゴウシさん。

 “明るい未来に涙は要らない!”と最後まで涙をぐっとこらえ、感謝の気持ちを長い礼に込めました。

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 アンコール後はスクリーンに「We are Calmera」の文字と共にメンバーたちの後ろ姿が写し出され、特別なVTRが流れました。クスッと笑える演出も施されるなど最後までCalmeraらしい様子に会場のファンからは長い、長い拍手が送られました。

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