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ファンの声援で渋谷が揺れた……! Calmera活動休止直前ライブ「We are “Calmera” 東京公演」を1万字レポート(2/2 ページ)

エンタメジャズバンド・Calmeraのライブを取材しました。

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編集後記

 しばしのお休みをCalmeraが発表したのは、2022年12月30日のこと。「メンバーの愛する『Calmera』というバンドをさらに強く尊い存在にするためにはどうすればよいのか?と幾度も話し合いを重ねた結果、ここまで17年全力疾走してまいりましたが、一度立ち止まって、メンバーそれぞれの個人活動を優先し、各々で力を付けることに尽力するのがベストだという結論に至りました」と、公式サイトとYouTube上にメンバーそれぞれからのメッセージを公開してきました。

 そして迎えた5月13日の味園ユニバース(大阪公演)では、地元大阪に集まったファンから「はよ帰ってきてやー!」「待ってるでー!」という声援も飛び出すなどその発表を受け止めつつ、Calmeraのカムバックを信じているファンが多数いることがうかがえました。

 こうした声援に対してアジテーターのゴウシさんは、コロナ禍の3年間の苦しさについて「声援のないライブに慣れたことなんて1度もなかった」と心境を吐露し、ファンの声援・応援があったからこそ17年も強く続けてこられたことへの感謝と、「Calmeraの活動が生きがい」だと言ってくれるファンの「生きがいを奪ってしまって、ふがいない結果になってしまって申し訳ありません」と率直な気持ちを伝えました。

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 そのうえで、「これが正しい選択かと言われたら分からないところもありますが、メンバーの歩幅がそろっていない中で、だましだましやっていくのは違うと思いました。2006年に大阪の桜川団地であっちゃん(宮本さん)と2人でバンドを結成してから、想像していた以上のスピードでCalmeraが成長していきました。誰かの脱退や解散ではなく、メンバーが『Calmeraのメンバーであり続けたい』と言ってくれてこの決断に至りました。こんなに愛していただけるバンドになったことを本当に感謝しています」と語りました。

 また「僕たちメンバーそれぞれの人生を納得がいくようにしていって、たまに実家に帰ったらみんながいて、『じゃあライブしようか?』って言えるような場所、Calmeraがそんな実家みたいな存在になれたらと思います」とこれから始まるメンバーそれぞれの旅について思いを馳せました。

 ジャズドラマーとして世界から注目されているというきたいさんは、本公演中“自分との闘い”を彷彿させるような激しいドラムプレイにファンへの感謝を込めているように感じました。

 ブランド展開のほか、Webデザイナーとしても活躍しているベースのHIDEYANさんは、ベースにウッドベースにさまざまなプレイスタイルで魅せ、体にビリビリと響いてくるような演奏で会場を沸かせていました。

 最近「世界を獲る」が口癖だというトランペットの小林さんは、確かな演奏とまぶしい笑顔で会場を盛り上げ続ける様子に、本当に世界を獲るんだろうなと感じさせました。

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 ハンサムトロンボーン奏者として注目されている光さんは、これからも「ハンサムを極めていく」とのこと。会場からもハンサムへの熱視線がたくさん集まっていたので、これからもハンサムな演奏を魅せてくれそうです。

 ドラマの劇伴やの映画の劇伴やCM演奏など、アルトサックスに、クラリネットに、と大活躍の辻本さんは、演奏終了後に膝をつくほどの気迫あふれるプレイで会場を沸かせに沸かせていました。

 今後は「日本武道館単独公演!」「日本一有名なクラリネット奏者に!」「音楽と音楽イベントの力で地域活性化!」という3つの目標を掲げてこれからの活動を進めていくとのことです(note)より。

 ここまで活動を続けてこられたのは「心を届けてくれた人達のおかげです」とファンやスタッフへの感謝の言葉を述べつつ、Calmeraが始まったのは「ゴウシくんとあっちゃんのおかげです。ありがとう」と話したキーボードのPAKshinさんは今後、作家活動に注力していくとのこと。演奏はもちろんのこと、MCでも長くCalmeraを支えてくれたので、またゴウシさんとの掛け合いを聞けるのが楽しみですね。

 ギターの宮本さんは、激しいギターソロやコールなどで最後まで会場を盛り上げ、しんみりしそうなアンコールMCでは“キャンプの熊ベルネタ”で会場を爆笑の渦に巻き込みました。今後は弾き語りやバンド活動などに注力していくそうです。

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 アジテーターのゴウシさんは、最初から最後まで全力投球のCalmeraを体現し、会場中をCalmeraワールドに誘う、まさに“扇動者”としてあり続けました。「17年間続けてこられたのもこれもひとえに皆様のおかげです。またきっとCalmeraで乾杯できる日が来ると思います。どうかその日まで応援よろしくお願いいたします」と締めくくりました。


 3年ぶりの声出し“乾杯”に“ギンギン”とCalmeraワールドを存分に爆発させた「We are “Calmera”」。

 Calmeraのライブはいつも温かい雰囲気が特徴的だなと思っていたのですが、今回は取材前に多くのファンから「今日会場に来たくても来られない子たちがたくさんいるのでしっかり写真を撮ってほしい。しっかり記事を書いてほしい」と声を掛けられたのが印象的でした。

 またそんなファンたちが口々に話していたのがCalmeraへの感謝の気持ちです。17年間ファンのことを思い、ひたむきに活動を続けてきたCalmeraは、本公演でMCのたびに感謝を口にしていましたが、その気持ちと同じだけファンも“Calmeraからもらったもの”を大切に思っていたのだと感じました。

 そして印象的だったのが、「Someday You will Understand」でのファンの姿です。楽曲スタートと同時に涙をこぼすファンの姿が目立ちましたが、メンバーからの力強い演奏やアイコンタクトからは「僕たちは大丈夫! 泣かないで!」というメッセージが感じられ、その気持ちを受け取ったファンも次第に笑顔で手を振り始めました。こうしたアーティストとメンバーの阿吽の呼吸が感じられるライブはなかなかみられるものではありません。これはやはりCalmeraのライブだからなんだなと強く感じさせました。

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 渋谷を激しく揺らすほどの盛り上がりを見せた「We are “Calmera”」。最後に映し出された「To Be Continued.」の言葉を信じて、た“ギンギン”するときが来たら、「そのときはぜひま取材させてください」との思いを胸に秘めながら会場を後にしました。また、未来でお会いしましょう!


全国各地から集結したCalmeraファンの皆さん

We are “Calmera” 東京公演

オンライン配信チケットが発売中。

アーカイブ終了日時 5月28日23時59分まで

「今のCalmeraを真空パック!」活動休止前ラストライブの映像&音源化プロジェクト!

クラウドファンディングサイト「うぶごえ」にて、メモリアルムービーDVD(大阪公演/東京公演)の受注を受付中。

すでに250%達成につきビデオカメラ総勢11台の豪華映像がお届けされます。


素晴らしい映像をいっぱい撮っていたカメラマンさん

(※)ファンの方の写真はご本人に許可を得て掲載しています。

(撮影・文:Kikka/アシスタント:ゴトー)

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