踏まれても立ちすくんでいた殺処分予定の子犬を保護、うちに連れて帰ると…… 甘えん坊に豹変した素顔に心があたたまる
第26回は保護犬「マル子」ちゃんです。
近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による繁殖・販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
環境省Webサイト「動物の愛護と適切な管理」は、2020年4月1日~2021年3月31日に殺処分された犬・猫の全国総数が2万3764匹と発表。昨今、国内では殺処分への否定的な意見と保護への関心が高まり、殺処分数は減少傾向、保護犬・猫の譲渡数は増加傾向を見せています。微力でも地道に保護という選択を伝え続けていくことが、動物たちの命を守ることにつながるかもしれません。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第26回は飼い主・目ん子ちゃんさんと暮らす保護犬「マル子」ちゃん(現在の年齢:12歳)。「2、3日中に殺処分される」予定だったマル子ちゃんとの出会い、甘えん坊な素顔を紹介します。
―― マル子ちゃんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
目ん子ちゃんさん:動物愛護センターで譲渡してもらいました。家族から反対されていたため迷いましたが、職員さんから「2、3日中に殺処分されるので連れて帰ってください」と言われ、引くに引けない気持ちになりました。
その見た目から、生後3カ月くらいだろうと思いました。たくさん子犬がいた中で一番おとなしく、他の犬に踏まれてもやり返さずじっとしていました。
うちに連れて帰るとワガママ放題で、甘えて吠えるし、甘がみするしで大変でしたが、すぐにヘソ天をしていました。
―― マル子ちゃんの現在の様子を教えてください
目ん子ちゃんさん:歳のせいか聞き分けが良くなってきましたが、なぜかある特徴を持つ年配の男性だけには吠え立てます。野犬の子ども時代に、同じような特徴を持つ男性に捕まったのかもしれません。
また、家にこもりがちなコロナ禍の時期も毎日散歩に連れ出されるので、私の場合、健康的な生活ができています。
―― 最後に、マル子ちゃんに対する思いを聞かせてください
目ん子ちゃんさん:歩く距離が短くなったけど、暖かくなったらまた1日に3回散歩して、お互いに長生きしようね。
(了)
か弱い印象だったマル子ちゃんが目ん子ちゃんさん家族に迎え入れられ、心を許した当時の様子に胸があたたまります。穏やかな表情が、居場所を見つけられた安心感を表しているようですね。
殺処分という悲しい最期を迎えることなく、優しい目ん子ちゃんさんと出会えて本当に良かったです。これからも目ん子ちゃんさんからの愛情をたくさん受け取って、ゆっくりと歳を重ねていってくださいね。
ねとらぼ生物部では、引き続き「保護動物のエピソード&お写真」を募集しています! 犬猫、小動物、爬虫類など、動物のジャンルは問いません。アンケート内容とお写真は部内で審査の上、記事で紹介する可能性があります。
愛する家族との出会いのエピソードや、クスッと笑ってしまうかわいいお写真など、お気軽に【こちら】までお寄せください。皆さまからのご応募、お待ちしています。
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