北海道佐呂間町で犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊が発生 どうぶつ基金が救済活動へ(1/2 ページ)
北海道佐呂間町から緊急SOS。
北海道佐呂間町内で発生している犬約100頭と乳牛の多頭飼育崩壊について、同町からの要請を受けた公益財団法人どうぶつ基金が救済支援を決定。6月27日~29日の3日間、どうぶつ基金の獣医師チームが、同町内に設けた手術会場で全ての犬に不妊手術、狂犬病ワクチン、ノミダニ駆除、その他の獣医療を無料で実施します。
佐呂間町からどうぶつ基金に緊急支援要請が寄せられたのは5月のこと。同基金に送られてきた現場写真には、牛舎内にひしめく犬たち、降り積もった雪に埋もれそうになりながら寒さに耐える犬たちが写っています。
現場の状況と頭数から、通常行っている多頭飼育崩壊の支援方法では対応できないと判断したどうぶつ基金は、現場視察を実施。糞尿で汚染された牛舎では、ストレスとエサ不足でやせ細った十数頭の乳牛と100頭近い犬が確認されました。
飼い主はこれまで搾乳による収入で犬のえさ代をまかなっていたものの、円安とインフレによる飼料の高騰、全国的な牛乳余り、飼育環境の悪さによる搾乳量の減少などが重なり収入が激減し、多頭飼育崩壊に陥ったとのこと。
高齢となった飼い主が飼育困難を理由に地元ボランティア団体に救済を求めたことで事態は急変。どうぶつ基金へSOSが届いたとしています。
佐呂間町 犬多頭飼育崩壊 支援概要
日 程:2023年6月26日~6月30日
※準備・片付け期間を含む
※手術は27日~29日の3日間
会 場:保育所 跡地
内 容:不妊手術、ノミダニ駆除、狂犬病ワクチン接種、その他獣医療
協働者:北海道佐呂間町、北海道オホーツク総合振興局、地元ボランティア「犬のM基金」
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