ジェーン・バーキン、76歳で逝去　日本でも多くのファンが哀悼「また一つの時代が終わった」「どうか安らかに」（1/2 ページ）

　イギリスやフランスで活躍した歌手で俳優のジェーン・バーキンが亡くなったことを、フランス文化庁が7月16日（現地時間）に発表しました。76歳でした。

　バーキンの逝去はフランスをはじめとした海外メディアで報じられており、フランスの大手メディア「AFP」によるとバーキンはパリの自宅で亡くなっているのが発見されたとのこと。1990年代後半には白血病で闘病生活を送っており、2021年には軽度の脳卒中にかかっていたことなどの病歴についても伝えられています。

　ネットでは「ショックすぎて呆然としています……」「また一つの時代が終わったような、悲しくて寂しい気分」とその死を悲しむ声とともに、「たくさん日本に来てくれてありがとう　Jane ずっと大好きだよ　永遠の憧れ！」と感謝する声や「同じ時代を生きることができて良かった」「どうか安らかに」と追悼する声があがっていました。

　バーキンは1946年にイギリスのロンドンで誕生。アーティストのセルジュ・ゲンズブール（1991年逝去）とのデュエットシングル「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」が1969年に発表されると、その過激な歌詞や構成から各国で放送禁止に。一方で、このことをきっかけに、美しいバーキンとアンニュイで色気あるセルジュのカップルは世界中で注目されるようになりました。

　1999年に発表されたアルバム「想い出のロックン・ローラー」収録の楽曲「無造作紳士」は、同年に放送された田村正和さん主演のドラマ「美しい人」（TBS系）の主題歌に起用され、日本限定アルバムがヒット。

　親日家としても知られ、2011年3月に東日本大震災が発生すると4月に来日し、震災支援のチャリティーコンサートを開催。11月には日本とフランスの文化交流促進や東日本大震災復興支援活動が評価され、パリの日本大使公邸で日本の外務大臣表彰授与式が行われました。

　また、ハイブランド「HERMES（エルメス）」のアイコンとなっている名品バッグ、バーキンは、エルメス社の社長が偶然飛行機内でバーキンと隣り合わせた際にインスピレーションを得て誕生したという逸話は有名。芸能人をはじめとして多くの人に今もなお愛され続けています。