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ジェームズ・キャメロン、潜水艇での全員死亡は「タイタニック号の事件と似ている」 25年来の知人も死去「信じられない」(1/2 ページ)

映画「タイタニック」で知られるキャメロン監督。

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 タイタニック号の残骸を見学するツアー中に潜水艇「タイタン」が行方不明となった事故で(関連記事)、米沿岸警備隊は現地時間の6月22日、乗客5人全員が死亡したとの見解を発表。この事故について、映画「タイタニック」(1997年)を製作し、自身も33回の潜水経験を持つジェームズ・キャメロン監督が米メディアのインタビューでコメントしました。

沈没したタイタニック号を見に行くツアーで潜水艦に載った乗客全員が死亡
インタビューに答えるキャメロン監督(画像はYouTubeから)

 「タイタン」は19日に消息を絶ったのち、アメリカ、カナダ、フランスの救助隊が捜索を続行。20日にカナダの救助隊が海中の捜索区域から破裂音のようなものを拾ったことがきっかけとなって捜索が進み、22日に沿岸警備隊が潜水艇の破片の一部とみられるものを発見していました。

沈没したタイタニック号を見に行くツアーで潜水艦に載った乗客全員が死亡
潜水艇内部(画像はYouTubeから)

 キャメロン監督は米ABC Newsに出演し、一連の事故が「タイタニック号の事件そのものと似ていることに驚いている」と指摘。

 事件後、今回ツアーを行ったOceanGate社は専門家から何度も危険性を警告されてきたと報告されていますが、「(深海潜水の)コミュニティでは、人々がこの潜水艇をとても心配していた」「深海潜水技術でトップクラスの人たちがツアー会社へ、彼らのやっていることは乗客を乗せるには実験的に過ぎる、もっと証明が必要だといって手紙を書いたほど」だとその深刻さを明かしました。

 また、1912年に起こったタイタニック号沈没事故について「船長は、船の前方に氷があることを何度も警告されてきたにもかかわらず、月の出ていない夜に全速力で氷山に突っ込み、その結果たくさんの人が亡くなった」と主張。「同じ場所で同じような悲劇が起こってしまったことになる」と、両方の事件を比較した上で似た状況下で起こったものだとしています。

沈没したタイタニック号を見に行くツアーで潜水艦に載った乗客全員が死亡
映画化された事件との類似性を指摘(画像はYouTubeから)

 そして事故の犠牲者の1人である、フランスの深海探検家のポール=アンリ・ナージョレとは25年間の親交があったと告白。「彼がこのような形で悲劇的な死を迎えたことは、信じられないことだ」と悲しみを吐露しました。

 キャメロン監督は2023年2月、タイタニック号の残骸が初めて撮影された1986年の動画をInstagramへ投稿しており、今回の事件を心配する人々から「彼らを助けて。ジェームズ・キャメロン、彼らを救って」「あなたへ救助の依頼は来たのですか? そうすべきだったのに」などわらにもすがるような悲痛なコメントが寄せられています。

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