20世紀のアメリカ音楽を代表するシンガー、エルヴィス・プレスリーの一人娘リサ・マリー・プレスリーの死因が判明。検視局の報告として、現地各メディアは「小腸閉塞(へいそく)が死因だった」と報じています。
リサ・マリーはアメリカ・カリフォルニア州の自宅で心肺停止にある状態で発見され、搬送先の病院で1月12日に死去。父の生涯を描いた映画「エルヴィス」が複数部門にノミネートされていたゴールデン・グローブ賞授賞式に母・プリシラととともに出席(主演のオースティン・バトラーが主演男優賞を受賞)した2日後の出来事であり、54歳と早すぎる死にファンのあいだでは悲しみの声が広がっていました。
英メディア「BBCニュース」は7月14日、検視局の話として「心肺停止の原因は『小腸閉塞』だった」と報道。「小腸閉塞は、結腸がん、投薬、手術後に形成される癒着が原因で引き起こされる」などと説明した上で、リサ・マリーの場合は「数年前に受けた肥満手術によって癒着が引き起こされた」と伝えています。
1968年に誕生したリサ・マリーは、9歳のときに父・エルヴィスと死別。ダニー・キーオ、マイケル・ジャクソン、ニコラス・ケイジ、マイケル・ロックウッドとの4度の結婚と離婚を経験し、2020年にはダニーとのあいだに誕生したベンジャミン・キーオが27歳の若さで拳銃自殺で亡くなるという悲劇も。長女で米俳優のライリー・キーオと、4度目の結婚で授かった14歳の双子の姉妹ハーパー・ヴィヴィアン・アン・ロックウッドとフィンリー・アーロン・ラブ・ロックウッドが残されることとなりました。
また、リサ・マリーの死後、本人からみて母プリシラと、長女ライリーのあいだで遺産を巡る紛争が勃発。財産の共同受託者からプリシアを外し、ベンジャミン・キーオ、ライリー・キーオの2人を財産管理の責任者とする2016年の案を不服として、プリシラは法的異議申し立てを起こしていました。
両者間には5月に和解が成立。現地メディア「People」によると、プリシラは和解により100万ドル(約1億3700万円)の一時金と、弁護士費用として40万ドル(約5500万円)を受け取ることになり、ライリーは取材へ「和解が成立して安心している」と語っていたとのことです。
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