洗濯しても汗のにおいが取れない! なぜなのか、どうしたら消えるのか、花王に聞いた(1/2 ページ)
汗や皮脂が落とし切れていないせい。
汗をかく夏、「洗濯したのにシャツが臭い!」とお悩み方は多いのではないでしょうか。衣料用洗剤アタックなどを販売している花王に、なぜにおいが取れないのかなど、夏の洗濯の悩みについて聞きました。
――洗っても汗のにおいがなかなか取れないのはなぜですか?
衣類ににおいの原因となる汗や皮脂が落とし切れずに残っているためです。においの原因となるニオイ菌は、実は「菌の隠れ家(バイオフィルム・多糖汚れのこと)」にかくまわれていることも当社は発見しています。この「菌の隠れ家」は、除菌洗剤(※当社のもの)や漂白剤(※当社の酸素系漂白剤)でも落とせない、非常に強固なものです。
そのため、お洗濯をしても「菌の隠れ家 」が落とせずにニオイ菌が残ってしまうことが、洗っても汗のにおいが取れない原因の1つと考えられます。
――汗のにおいを取る洗濯方法を教えてください
1:洗濯物をためこまない(においの原因となる汚れも落ちにくくなってしまう)
2:洗濯物はつめこみすぎない(洗濯槽の中で洗濯物が動かず、汚れがしっかり落とせない)
3:洗剤や漂白剤を上手に選ぶ(抗菌効果のあるものがおすすめ)
4:すすぎには水道水を使う(お風呂の残り湯をすすぎに使うと、せっかくキレイになった衣類に汚れをつけてしまいます)
――SNSでは「熱湯で消毒」という方法も拡散されていますが、効果はありますか
一定の効果は得られる可能性がありますが、衣類の傷みややけどのおそれもあるため、花王ではおすすめしておりません。
――服が汗臭くなりにくくなる方法はありますか
気温や湿度の高い夏場に汗を全くかかないようにすることはできませんが、服に汗のにおいが染み付くことを防ぐことは可能です。
例えば、服が汗臭くなってしまうのは雑菌が繁殖することが原因なので、洗濯の際に抗菌効果のある洗剤や柔軟剤を使って、においの原因となる菌をしっかり取り除くのも効果的です。
汗汚れは、服を着用したらなるべく早く洗濯すること、手動で水量を増やして洗うことが効果的です。
(高橋ホイコ)
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