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ジェルボール洗剤は「35度で溶けてくっつく」 拡散のうわさは本当? メーカーに見解と「夏場の保存方法」聞いた(1/2 ページ)

うわさは本当なのでしょうか。

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 洗濯用のジェルボール洗剤は、35度を超えるとフィルムが溶けてくっつくーー。連日の猛暑の中、Twitter上ではこうした投稿が拡散されました。うわさは事実なのでしょうか。ねとらぼ編集部はジェルボール洗剤を販売するP&Gの広報担当者に見解を聞きました。

ジェルボール洗剤 P&G ジェルボール洗剤は「35度で溶ける」は本当?(画像はイメージ)

 ジェルボール洗剤は洗剤がフィルムに包まれ、洗濯の際に水に触れるとフィルムが溶けるタイプの洗濯洗剤。計量いらずで簡単に使えることから、従来の粉洗剤や液体洗剤に代わる「第3の洗剤」として近年広がりを見せてきました。現在はP&Gの「アリエール」「ボールド」ブランドで展開されています。

アリエール ジェルボール洗剤 P&G「アリエール」のジェルボール洗剤(P&G提供)
ボールド P&G「ボールド」のジェルボール洗剤

 このジェルボール洗剤を巡っては、7月中旬にTwitter上で「耐熱温度は35度まで」だとする情報が拡散。ホームセンター大手・カインズの公式Twitterも14日、P&Gのジェルボール洗剤「ボールド」の写真とともに、「【夏の警告】ジェルボールの耐熱温度は35度までです。夏の暑さで溶け出し、他のジェルボールとくっつき使い物にならなくなる可能性があります」と投稿していました。

 

 

 ユーザーの中には高温対策のため冷蔵庫に入れて保存している、と投稿する人もいました。

P&Gの見解は

 ジェルボール洗剤が35度で溶けるというのは事実なのでしょうか。また、夏の暑さにどのような対策をとればいいのでしょうか。ねとらぼ編集部は7月18日、P&Gの広報担当者に話を聞きました。

ーージェルボール洗剤のフィルムは35度になると溶ける、というのは事実なのでしょうか。

「弊社で行った試験では、乾いた手で扱い、使用後は蓋を閉めるなど、適切にご使用・保管いただいた場合、40度を超える温度においてもジェルボールが溶けたり、互いにくっついたりといった事象は見られませんでした。ジェルボールのフィルムは水分や湿気に反応して溶けるように設計されていますので、特に蒸し暑い季節には本体パッケージ内を乾燥した状態に保つことが重要となります」

ーー重要なのは湿気を避けることなのですね。ちなみに、高温を避けるため冷蔵庫に入れて保存していたという投稿もありましたが、こちらの保存方法は適切なのでしょうか。

「安全上の理由から、いかなる洗剤も、食べ物と一緒にはせず、またお子様や高齢の方の手の届かないところでに保管いただくことが極めて重要となります。そのため、ジェルボールを冷蔵庫内で保管することは避けていただきますよう、強くお願い申し上げます」

ーージェルボール洗剤の夏場の望ましい管理方法について、具体的にお教えください。

「ジェルボールに関しては次の注意点を守ってご使用・保管いただきますようお願い致します。1.高温、多湿の環境を避け、乾燥した場所での保管をお願いします。2.常に乾いた手でジェルボールをお取り扱いください。3.ジェルボールを取り出した後は、必ず蓋をきちんと閉めてください」

ーーもしジェルボール同士がくっついた場合は、どう対処すればいいのでしょうか。

「これらの対策にも関わらず、梅雨や夏の極めて高温多湿の時期などに、万が一、ジェルボールが互いにくっついてしまった場合は、無理に引きがはがそうとせず、弊社お客様相談窓口までご連絡いただけますようお願い申し上げます。

(アリエールの場合:https://ariel.jp/ja-jp/contact-us)

(ボールドの場合:https://www.myrepi.com/brands/bold/contact-us/)」

【2023年7月19日訂正】本文中「ビニール」と表記していました箇所は、正しくは「フィルム」でした。お詫びして訂正いたします。

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