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ハリウッド映画で原爆投下のネットミーム流行 「バービー」公式が「忘れられない夏になりそうだ」と“容認”で日本から批判の声相次ぐ(1/2 ページ)

英語で抗議する日本のユーザーも多数見られる。

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 映画「バービー」と映画「オッペンハイマー」のアメリカでの同日公開を受け、SNS上で原爆を軽視しているとみられるネットミームが多数投稿されている。「バービー」の公式X(Twitter)アカウントが複数のネットミームに対して好意的に返信。日本国内からその対応をめぐり、「酷すぎます」「終わってる」など批判の声が広がっている。

日本では8月11日から劇場公開される「バービー」 (c)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

 問題となっているのは、アメリカではともに7月21日に公開された、グレタ・ガーウィグ監督「バービー」(ワーナー・ブラザース配給)と、クリストファー・ノーラン監督「オッペンハイマー」(ユニバーサル・ピクチャーズ配給)をめぐるネットミーム。「バービー」は着せ替え人形バービーを題材とした実写映画で、「オッペンハイマー」は「原爆の父」として知られる理論物理学者のロバート・オッペンハイマーを描いた作品だ。

 海外のSNS上では6月ごろから、対照的な両作品の同日公開を受け、それぞれのタイトルをもじった「バーベンハイマー(Barbenheimer)」が流行。「バービー」の登場人物であるバービー(マーゴット・ロビー)やケン(ライアン・ゴズリング)の後ろで、ピンク色のキノコ雲が立ち上がっていたり、大爆発が起きていたりする画像など、ネットミームや二次創作が多数投稿されていた。

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【8月1日16時40分訂正】初出時、ネットミームが流行し始めた時期について「7月上旬」と記載していましたが、すでに6月ごろから流行していたため、該当箇所を修正しました。お詫びして訂正いたします

「Tシャツが届いた」

   

「レゴ:バーベンハイマー」

 

「今バーベンハイマーを見たので、まず『バービー』を見てから『オッペンハイマー』を見ることを強くオススメする! 「バービー』は本当に楽しいが、『オッペンハイマー』は心に残る。『バービー』を観ながら『オッペンハイマー』のことは考えたくないでしょ!」

 また、「バービー」の公式Xは複数のネットミームに好意的に返信。例えば、燃えているようなビーチを背景に、オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)がバービーを肩で持ち上げる「バーベンハイマーのポスター」として投稿されたポスター風の画像に対して、「忘れられない夏になりそうだ」と、ハートの絵文字混じりで返信している。

画像はXより
「バーベンハイマーのポスター」

 

「忘れられない夏になりそうだ」

 海外や日本ですでに一部で否定的の声は上がっていたものの、7月31日ごろ、日本からの批判や抗議の声が拡大。記事執筆時点では、「バービー」「オッペンハイマー」「原爆投下」「キノコ雲」など“バーベンハイマー”の関連ワードがXでトレンド入りしている。

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 批判の声は「キノコ雲がミー厶としてポップに消費されているのをみるのは気分が悪いですが、Barbieの公式アカウントがそれに対して好意的なリプライをしているのは酷すぎます」「バービーの映画は公式がもう完全に原爆やキノコ雲のミーム化に乗っかってるから駄目だ。ファンが盛り上がってるだけで公式にはその意図がなかったなんて言葉じゃ救いようがない」など、日本語での書き込みに留まらない。

 「バービー」の公式Xに対して、「原爆について冗談を言うのは絶対にやめて」「数十万人が亡くなった人類史に残る大虐殺を、ネットミームとして消費すべきではないと思う」など、英語で抗議する日本のユーザーも多数見られる。

 なお、「バービー」は日本では8月11日から劇場公開。「オッペンハイマー」の日本での公開日は未定だ。

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