ニュース

「子どもの虫歯予防、親子で食器は別々に」は正しい? 日本口腔衛生学会が見解表明「気にしすぎず歯磨きをしっかり」(1/2 ページ)

結局は歯磨きが一番。

advertisement

 「う蝕(虫歯)の原因菌は、唾液を介して親から子へ感染するので、食器は親子で別々にすべき」とする言説について、日本口腔衛生学会が見解を示しました。そのような予防策の科学的根拠は必ずしも強いものでなく、「気にしすぎる必要はない」とのことです。

日本口腔衛生学会の発表(画像は日本口腔衛生学会の公式サイトから)

 そもそも最近の研究では、親からの細菌感染は、子どもが離乳食を開始する以前の、生後4カ月までに起こっているとのこと。日々のスキンシップを通して子どもは親の唾液に接触するため、食器の共有などによる感染を気にしすぎる必要はないのだそうです。

 また、虫歯の原因菌は、代表的なミュータンスレンサ球菌に限らないとのこと。ほかにも砂糖の接種や歯磨きの不足などさまざまな要因があり、日本の研究では、3歳児において親との食器共有と虫歯との関連性は認められていないそうです。

advertisement

 仮に親から子どもに菌がうつったとしても、砂糖を控え、親が毎日仕上げ磨きで歯垢を除去し、フッ化物(入りの歯磨き粉)を利用することで、虫歯の予防は可能。特にフッ化物の利用は、多くの論文で予防効果が確認されているとして推奨しています。つまりは食器を気にするよりも、歯磨きの徹底が重要であるようです。

砂糖を控え歯磨きを徹底することが重要
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
  10. 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生