法務省、過去のジャニーズタイアップポスターを公式X(Twitter)から削除 「守りたい 少年たちの輝く未来」キャッチコピーに「皮肉すぎる」の声(1/2 ページ)
ポスターは2019年に公開したものでした。
法務省公式X(Twitter)アカウントは、故ジャニー喜多川氏が製作総指揮を務めた「映画 少年たち」のタイアップポスターを紹介した過去投稿を削除しました。ジャニー氏による性加害問題をめぐるジャニーズ事務所の対応が不十分などとして、多くの民間企業が同事務所との契約解除に踏み切っている状況を受けた対応とみられます。
ポスターは2019年2月に公開されたものでしたが、ポスター上の「守りたい 少年たちの輝く未来」とのキャッチコピーなどが「皮肉すぎる」「悪い冗談のようだ」と批判が高まっていました。
作中での少年刑務所での少年たちの更生を描くストーリーを受けてか、ポスターでは、学校などの人間関係での悩み相談を受け付ける「子どもの人権110番」や、問題行動や非行などについて相談を受け付ける「法務少年支援センター」の案内を行っていました。
「映画 少年たち」は、少年刑務所を舞台にした群像劇。もともとは1969年にジャニーズのアイドルグループ フォーリーブスが初演を務めたミュージカルで、その後も代々さまざまなジャニーズグループが出演してきた、“伝統の演目”です。2023年10月にも、「少年たち 闇を突き抜けて」として、新たな公演が控えています。
ミュージカル「少年たち」シリーズを巡っては、過去にも、出演者らが半裸となり股間を桶で隠して踊る“桶ダンス”と呼ばれるシーンが物議を醸したことがありました。“桶ダンス”は2010年公演から何度か採用されていたもので、映画版には含まれていませんが、こうした事例も、法務省のコラボへの批判に拍車をかけていました。
なお、前述の通り“桶ダンス”は映画版には登場しませんが、SNS上では「法務省が“桶ダンス”が登場する映画のタイアップポスターを作成していた」との誤った投稿も複数拡散されている他、ポスターが新規に作られたものだと誤解している投稿も見受けられ、荒れ模様な議論が各所で起こっています。
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今後1年間、出演料は全てタレント本人に支払い、芸能プロダクションとしての報酬は受け取らないとのこと。
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