「生成AI作のフェイク画像」と紹介も……　実は2014年以前からあった可能性　TBS「サンデーモーニング」が謝罪（1/2 ページ）

　TBSの報道番組「サンデーモーニング」は、2023年11月5日の放送で「生成AIによるフェイク画像」として紹介した写真が、2014年以前から存在していた可能性が高かったとして、8日までに公式サイト上で謝罪しました。

　放送ではイスラエル・ネタニヤフ首相の元SNS顧問が投稿したハマス指導者の写真を引用し、「生成AIで作られたフェイク画像だった」と紹介。しかし、放送後にSNS上では、紹介された写真はフェイク画像ではなく、実際に存在する写真ではないかとの指摘が相次いでいました。

　番組は8日までに「11月5日放送について お詫びと訂正」と題した文章を公式サイトに掲載。紹介した写真は「2014年以前から海外のネットニュースなどに出回っていた可能性が非常に高いことが分かった」とし、「これらの画像は近年普及が進む『生成AI』を使って作られた画像ではないものと考えられます。『生成AIでつくられたフェイク画像』とお伝えしたのは誤りでした」と結論付けました。

　また、放送では「灰にまみれたパレスチナの子どもたち」とされる画像も「生成AIが作ったもの」と紹介していましたが、「現段階で『生成AIが作った』と断定できる根拠はなく、断定した表現は誤りでした」と説明。両件について「訂正してお詫び申し上げます」と謝罪しています。

　イスラエルのニュースサイト「ynet」では、2014年に掲載されたハマスの指導者に関する記事の中に、今回番組で「生成AIによるフェイク画像」と紹介されたものとみられる写真が掲載されています。