「共感した」「癒やされた」――“いい人”集めてSNSで反響 「いい人すぎるよ展」生みの親に聞くアイデアの源泉(1/3 ページ)
地方開催の要望に応え、「いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館」として6都市で巡回開催されます。
「集合写真でいつも中腰な人」「何注文しても『いいねえ』って言う人」などなど、心がほんわかする“いい人”を集めた展覧会「いい人すぎるよ展」。人気のイベントが全国巡回開催に拡大します。そのユニークな発想はどう生まれたのか取材しました。
「いい人すぎるよ展」は2023年6月に初開催され、チケットが即完売する人気に。10月には「いい人すぎるよ展+やだなー展 2nd Season」も開催され、前売券が完売し、16日間で2万5000人が来場したといいます。
SNSでは「共感した」「癒やされた」など反響を呼んだ同イベントは、地方開催を望む声に応えて、11月23日から「いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館」として6都市で巡回開催されます。
開催するのは、クリエイティブディレクターの明円卓さんを中心としたチーム「entaku」。明円さんはこれまでにも、店員が客を“友だち”として接客する「友達がやってるカフェ/バー」や、隠しページが分かるとバーに入れるコーヒースタンド「JANAI COFFEE」などユニークな企画を手がけています。
「いい人すぎるよ展」のアイデアはどのように生まれたのか、巡回展の見どころは――明円さんに聞きました。
「身の回りにいるいい人を思い出す」
――「いい人すぎるよ展」のアイデアはどのように生まれたのでしょうか
明円さん 2022年に日常の生活に溢れる「やだなー」を集めた「やだなー」展という展示を開催しました。
その際に「やだなー」の裏側には「いい人」もいるなと気付いたのがアイデアのきっかけです。「やだなー」に気付いた人は、人がやだなーと思うことをしなくなる。つまり「いい人」になる。こっちも集めてみたらみんなが共感してくれる展示会が作れるのではないかと考えました。
――「いい人」のエピソードはどのように集めましたか
明円さん 2023年9月に「entaku」という9人のチームを発表しました。いい人エピソードはこのentakuのメンバーを中心に、身の回りの友人たちにも手伝ってもらいながら集めています。アイデアを出そうという気持ちで机に向かうと、なかなかアイデアが出ないですが、身の回りにいるいい人を思い出すという形で考えると意外とスルスルと思いつきます。
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