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“絶対に帯コメントを書かない”小説家が初めての帯コメントを書いたワケとは…… 心温まるエピソードに「アツい展開」「不覚にも泣いた」(1/3 ページ)

真剣な若者への面倒見が良いことで知られる小説家、屋久ユウキさんのエピソード。

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 第19回MF文庫Jライトノベル新人賞より文庫化が決まった『この恋、おくちにあいますか?』(著・優汰)に、『弱キャラ友崎くん』で知られる作家・屋久ユウキ(@Yaku_yuki)さんが帯の推薦コメントを寄稿。実現に至った経緯が「いい話」「エモい」と話題です。

第19回MF文庫新人賞の佳作『この恋、おくちにあいますか?』。12月25日に748円で発売(画像出典:Amazon.co.jp
屋久さんによる帯コメント「ワシが育てた。――とは安易に言えないくらいに~」の意味は?(以下、画像は屋久ユウキさん提供)

 話題になっているのは、屋久さんが「デビューから7年間すべての帯コメントの依頼を断ってきた作家が、初めてのコメントを書いた理由」と添えたX(旧Twitter)のポスト。屋久さんは帯コメントを請けない主義で、デビューから7年間断り続けてきました。しかし、今回は特別に引き受けることにしたそうで、その理由をまとめています。

 きっかけは、2020年に優汰さんからTwitter(当時)に届いた1通のダイレクトメッセージ。普通ならば不審に思いそうなものですが、真剣に作家を目指しアドバイスを求める姿勢に感心してか、屋久さんは真摯(しんし)に応えます。

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発端のメッセージ

 それから1年後、「1年前、質問答えてくださってありがとうございました!」と、優汰さんから再びメッセージが! あの相談を励みに、ある新人賞に応募した作品が、最終選考まで残ったというのです。残念ながら落選濃厚ではあったものの、屋久さんは「めちゃくちゃすごいじゃん!」と喜んで励まします。

 その後も挑戦し続けた優汰さんは2023年夏、ついに第19回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作を受賞。「屋久先生の言葉は本当に執筆のモチベーションでしたし、とにかく、『作家になれた!』と屋久先生にもう一度ご報告できる日を夢見ていました」と、感謝のメッセージを送りました。

 かつて助言した新人がデビューするとあって、屋久さんは推薦コメントの依頼を快諾。『この恋、おくちにあいますか?』の帯に、「ワシが育てた。――とは安易に言えないくらいに、自分自身を貫く物語。」と、これまでの経緯を踏まえたコメントを寄せています。

担当編集者同士の縁もあり、推薦コメントを快諾する運びに

 このエピソードをつづったポストは、Xで「なんやこのアツい展開」「不覚にも泣いてしまった」と話題に。優汰さんも「屋久先生と『弱キャラ友崎くん』がなければ、『この恋、おくちにあいますか?』はなかった」と、あらためて謝意を述べています。

屋久ユウキさんは以前にも、Twitterで受験生の相談へ親身になって対応。大学合格まで見届けています(関連記事
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