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「食べログ」の点数アルゴリズムめぐって飲食店が起こした訴訟、運営のカカクコムが逆転勝訴(1/2 ページ)
カカクコムに3840万円の損害賠償支払いを命じた第一審が覆されました。
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レストラン検索・予約サイト「食べログ」が点数を不当に下げているとして飲食店チェーンが起こした訴訟で、東京高等裁判所は1月19日、食べログを運営するカカクコムに独占禁止法違反は認められないとする判決を下しました。
一審ではカカクコム敗訴
訴訟は2020年5月に飲食店チェーンを運営する韓流村が起こしたもの。食べログがチェーン店のみ点数を差別的に下げる不当なアルゴリズムを運用しており、「独占禁止法上の差別的扱い」「独占禁止法上の優越的地位の濫用」に当たると主張していました。同社は食べログの2019年5月21日の点数アルゴリズムの変更で、運営店舗の点数が下落し、来店客が減少し損害をこうむったとして6億3900万円の損害賠償などを求めていました。
東京地裁は2022年の第一審判決で、カカクコムに3840万円の損害賠償支払いを命じました。これに対し、同社は東京高裁に控訴しました。
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東京高裁は一審判決を破棄し、原告の請求をいずれも棄却。カカクコムの行為に独占禁止法違反及び債務不履行、信義則に基づく損害賠償等はいずれも認められないとする控訴審判決を言い渡しました。
カカクコムは「当社は、一連の本件訴訟を通じて、当社事業の正当性・適法性を一貫して主張してまいりました。本日の控訴審判決では、食べログにおけるアルゴリズム変更に違法性がない旨が確認され、当社の主張が正当なものであったことが東京高等裁判所によって認められたものと考えております」とコメントしています。
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