受験票を見せるときっぷ代がタダに ある鉄道会社の高校入試応援キャンペーンに反響多数 受験票忘れの予防にも効果(1/3 ページ)
「受験生にやさしい」「すごいサービス」などの声。
入試を受ける学生はきっぷ代がタダ! 三重県の鉄道会社が実施している「高校入試応援キャンペーン」が、X(旧Twitter)で「受験生にやさしい」「すごいサービス」などと反響を呼んでいます。
注目を集めるきっかけとなったのは、Xユーザー・こんぴろ(@konpiro12200)さんが「受験生に優しいあすなろう鉄道」と添えて投稿した写真。券売機に張り出されたキャンペーンの告知が写されており、「高校受験生は無料でご利用いただけます」と書かれています。
あすなろう鉄道とは、三重県四日市市に拠点を置く第三セクター鉄道「四日市あすなろう鉄道」のこと。四日市市にある私立校・海星高校と県立校の入試を受ける学生を対象として、入試当日に受験票を提示すると「合格祈願済み高校入試乗車証」を配布。入試にかかる鉄道の往復運賃が無料になるというキャンペーンです。
Xでは「これは凄いサービスですね」「これはナイス!」といった称賛の声のほか、「受験票忘れも防げる」と入試当日に一番してはいけない忘れ物のセーフティになっている点を評価する声も見られました。
なんとも太っ腹な高校入試応援キャンペーンについて、ねとらぼ編集部は四日市あすなろう鉄道の担当者に話を聞きました。
同キャンペーンを初めて実施したのは2019年の受験シーズンで、以降は毎年2000枚ほどの「合格祈願済み高校入試乗車証」を配布しているといい、2024年の第1回となった1月20日は約650枚を用意して対応したそうです。
利用者からの反響について聞くと、利用するには受験票が必ず必要になるということで、「受験票忘れの予防に繋がっていいねという話は聞いています」と答えました。
このキャンペーンが実施された経緯については、近畿日本鉄道と四日市市によって設立された四日市あすなろう鉄道を、もっと多くの人に知ってもらいたいという知名度向上の策としての期待もあったといい、近鉄からの出向者が多い特性上、配置転換などによる社員の入れ替わりで、当時の仕掛け人となった人物は在籍しておらず、企画立案時の詳細についてはわからないそうです。
四日市あすなろう鉄道の発表によると、2024年の高校入試応援キャンペーンは、海星高校の1月20日・26日に行われる入試、県立校の2月5日・6日と3月11日に行われる入試が対象となっており、合格祈願済み高校入試乗車証を使って「当社路線の利便性と快適性を実感していただければと思います」としています。
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