アン・ハサウェイ、過去の流産を告白 不妊治療を公表した真意は「妊活中に感じた苦しみ考え」「不必要に孤立している」(1/2 ページ)
赤裸々に語る理由。
米俳優のアン・ハサウェイが3月25日に公開された米Vanity Fair誌のインタビューで、過去の流産を告白しました。現在2児の母であるアンは第2子妊娠とともに不妊治療を経験したことも公表しており、こういった経験を分かち合おうと考えるに至った壮絶な過去についても語っています。
現在は2児の母となったアン
アンは2012年に米俳優アダム・シュルマンと結婚し、2016年3月に長男を出産。2019年11月には次男が誕生しており、同年7月にはInstagramへマタニティーフォトとともに妊娠を発表しつつ「不妊治療や妊娠の地獄を経験している皆さん、私の妊娠も一筋縄ではいきませんでした。愛を込めて」と自身が不妊治療を経験したことも併せて公表していました。
のちに、アンは米WSJ誌のインタビューで第3子の妊娠にも前向きとしながら、「妊娠すること、子どもを持つことは全てポジティブなこととして一面的に描かれる傾向にあります。でも私は自分の経験から、もっと複雑な事柄であることを知っています」と述べています。
舞台上で出産シーンを演じながらの流産
今回のインタビューで、Instagramの投稿によって妊娠と不妊治療を同時に公表したことへ話を向けられたアン。「妊活中に感じた苦しみを考えると、ストーリーは全ての人にとってもっと微妙なものだってわかっているのに、何もかもハッピーだって投稿をしたらそれは不誠実に感じられたと思う」とその意図について述べました。
そしてアンは、長男を妊娠する以前の2015年に、流産を経験したことを告白。オフ・ブロードウェイで上演された一人芝居「Grounded(原題)」に出演中の出来事で、アンが演じた役はよりにもよって妊娠・出産したことで降格させられた空軍のパイロットでした。
「毎晩、舞台の上で出産しなければならなかった」とそのシーンを演じていたときの苦痛をにじませたアンは「舞台の上では何もかもうまくいっている風を装っていたけれど、それはあまりに酷だった」と述べ、流産については隠していたものの、楽屋を訪ねてきた友人たちには本当のことを話していたと回想しました。
その後、長男を妊娠したアンは、今度は他の人のために優しさを持たなければならない立場になったとし、「他の女性たちに、“あなたはいつも優しく上品でいる必要はない。私はあなたを見ているし、あなたと一緒にいる”と知ってほしい」とその思いを率直に語りました。
その言葉を口にする間アンは過去を思い出しながら涙をにじませ、「何かを強く望んでいるとき、自分が何か間違ったことをしているのではないかと思うことは、本当につらいことです」と自身の体験を通した言葉を紡ぎました。
また、アンは友人の多くが同じような体験をしていると知り、妊娠しても約50%が流産するとの研究にも目を通し、ショックを受けたとのこと。そして「情報はいったいどこにいけばあるのだろう? なぜ私たちは不必要に孤立しているの?」と強く疑問を感じ「そうして、私たちはダメージを受けてしまうのです。だから私はこのことについて話そうと決めました」と投稿を決心したといいます。
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