長者番付常連の大人気モデル、第一線から退くと明かす ライム病に脅迫状……「必ずしも自分へ還元されない」10数年(1/2 ページ)
このまま引退してしまうの?
人気モデルのベラ・ハディッドが、モデル業界からしりぞいていることを明かしました。4月30日に公開された米Allure誌とのインタビューで、ベラは心身の調子を整えるため自身の健康状態に集中している現在の生活について詳らかにしています。
16歳でキャリアをスタート たちまち人気モデルに
華やかなショーで人気を博した米ファッションブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」のオーディションに2016年に合格し、あっという間にトップモデルの地位にのぼりつめたベラ。ディオール、ヴェルサーチ、モスキーノと、複数のファッションブランドのキャンペーンに起用され、多くの人気ファッション雑誌の表紙を飾り続けました。やはり姉で人気モデルのジジとともに“ハディッド姉妹”としていまだ高い人気を誇っており、姉妹そろって世界モデル長者番付の常連です。
しかし16歳からモデルとしてのキャリアをスタートさせ、現在27歳になったベラは、この最新インタビューでモデル業界からの引退を示唆するかのようなコメントを口に。「モデルになって10年たったころ、私は自分が何か、長い目でみれば必ずしも自分へ還元されないものに多くのエネルギーと愛と努力を注いでいることに気付いたんです」と華やかな自身のキャリアへ疑問を持ち始めたことを明かしました。
闘病中に見舞われた脅迫 姉の“パレスチナ擁護発言”で
2023年5月、ベラはメットガラやカンヌ国際映画祭といっ例年人気モデルが顔をそろえるビッグイベントにも姿を現さず心配されていましたが、のちにライム病に感染し治療に専念していたと公表しました。
ライム病は、小動物などからマダニによって媒介される人獣共通の感染症で、脳やせき髄の炎症、記憶障害といった多彩な症状が現れる病気。治療の遅れによって、皮膚症状や関節炎、脊髄脳炎が悪化し、命にかかわる場合もあるうえ、人によっては数週間から数年間皮膚や間接に後遺症が残ることも。過去に歌手のジャスティン・ビーバーも感染を公にしたことがありました。
そうして回復につとめていた中、10月7日に起こったイスラエルとハマスの衝突に関し、姉のジジがInstagramで「パレスチナを支持することはハマスを支持することではない」と投稿をしたことで、ベラは家族全員へおびただしい数の脅迫状が送られるようになったと明かしました。
パレスチナ出身の父親を持つジジとベラは以前からパレスチナの現状を憂い、たびたび声をあげてきました。特にベラはパレスチナのため声をあげることで「モデルの仕事を失うのは怖くない」と明言していました。
新パートナーとの満ち足りた生活 「今の私にとって悪い日というのが、昔の私にとっての良い日」
インタビュー中、ベラはライム病により今も強い不安や頭にモヤがかかったようになるブレインフォグ、極度の疲労など心身への症状に悩まされていることを語り、ここ数週間は特に困難を抱えていたのこと。回復は一直線とはいかず、一進一退なのだといいます。
一方、テキサス州に引っ越し、新パートナーとの生活を始めたベラは、現在の日々について「最高の時間を過ごしている」とも。
「初めて、自分の顔を繕っていないんです。気分が良くなければ出かけない。気分が良くないときは、自分のために時間を使う。今まではそんなことをする機会も、そんなことを言う機会もなかった」と述べ、「今、写真に写った私を見てみんなが幸せそうだっていうとき、それは私が本当に幸せを感じてるってことなんです。今の私にとって悪い日というのが、昔の私にとっての良い日なんです」と、とても幸福で満ち足りた生活をしていることを明かしました。
最近「Orbella」というアルコールを使わず肌に優しい香水も発表したベラは、これが単にセレブと企業のコラボによりできた製品ではなく、自身の情熱により積極的に生み出されたものであることも語りました。モデルとしてはいまだ人気の高いベラですが、これからは自身がより幸せを感じられる仕事へシフトしていくのかもしれません。
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