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敷島製パン、食パン「超熟」に混入はクマネズミの子どもと調査経過を報告 「新たな巣穴が工場外部で確認」(1/3 ページ)

該当ラインは再開時期は未定。

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 敷島製パンは21日、公式サイトで食パン『超熟』シリーズの異物混入についてあらためて謝罪するとともに経過を報告した。

 パスコ東京多摩工場で生産した「超熟山型5枚スライス」に、異物(小動物らしきものの一部)が混入したことが判明したと7日に発表。異物が混入した商品はもちろん、同じラインで生産した商品を回収し、生産ラインも休止することを明らかにしていた。


「超熟」に異物混入で自主回収

調査結果および原因について

 有害生物防除の専門事業者による鑑定の結果、異物はクマネズミの子ども(約60ミリ)であることが判明。専門事業者による調査では4月末時点の定期点検ではなかった新たな巣穴が工場外部で確認されたとしている。また、専門事業者による定期検査(2023年5月~2024年4月末まで)では、捕獲・活動の痕跡が見られなかったことから、「工場内部で長期的に生息していた可能性は低く、工場外部にできた巣穴を拠点に侵入し、焼成前の生地に混入したもの」と推定した。詳細については継続して調査中だ。

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 さらに、微生物汚染の可能性を鑑み、工場に保管しているサンプル品のうち、自主回収対象に該当するものについて細菌検査をしたところ、いずれも一般生菌数は基準値内であり、食中毒の原因となるような菌(大腸菌群・大腸菌・黄色ブドウ球菌・サルモネラ属菌)は未検出だった。購入者から送られてきた商品についても同様とのこと。

今後どうするのか

 対象商品を製造した該当ラインは休止しており、全設備を細部まで徹底的に清掃・殺菌、細菌検査においても異常がないことを確認した。また、防鼠対策として「工場外部の巣穴は薬剤を用いて閉塞」「工場建屋の隙間を全て閉塞」「粘着トラップを増設し、新たに監視カメラ12台を設置しモニタリングを開始」「新たに鼠忌避用の超音波発信機を13台設置」などを発表。再発防止策の策定も行うとしている。なお、該当ラインの再開については、さらなる原因究明および再発防止に関し、一定の目途が立ったのちを予定しており、現在のところ再開時期は未定と明かした。

「食品企業として今回の事態に至ったことは、極めて重く受け止めております。今後このような事態が再び発生することのないよう、これまでの運用を抜本的に見直し、引き続き原因究明と再発防止策を策定してまいります」(敷島製パン)

回収対象

 回収の対象は該当ラインで生産した「超熟山型5枚スライス」「超熟山型6枚スライス」の計10万4000個。消費期限が「2024.5.7から2024.5.11」のもので、製造所固有記号/管理記号が「+P1/A●●」(3桁の英数字がAから始まるもの)。販売エリアは、茨城県・群馬県・埼玉県・山梨県・新潟県・神奈川県・静岡県・千葉県・東京都・栃木県・福島県・青森県・岩手県・宮城県・山形県とのこと。回収専用フリーダイヤル(0120-001-781)で受け付けている。


「超熟」に異物混入で自主回収
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