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『七夕の国』インタビュー 主演・細田佳央太、今後のビジョンは「飽きられずに30歳まで続けたい」 勝負の20代語る(1/3 ページ)

『七夕の国』実写化、原作ファンをエグれるか。

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 岩明均さんの“怪作”をディズニープラスで実写ドラマ化した『七夕の国』が、7月4日から配信が開始されました。


ディズニープラス「スター」で独占配信中 (C)2024 岩明均/小学館/東映

 原作は、「寄生獣」や「ヒストリエ」などでも知られる岩明さんが、1996年から1999年にかけて小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」で不定期連載した漫画「七夕の国」(小学館刊)。“あらゆる物に小さな穴を空ける”というくだらない超能力を持った平凡な大学生の南丸洋二(ナン丸)が、ある田舎町で代々受け継がれてきた不穏な風習と絡まり、次第にその謎が明かされていく物語です。

 4日から独占配信がスタートし、すでにネットでは作品の評価が寄せられる中、主演の細田佳央太さんはインタビューで「絶対大丈夫」と自信に満ちあふれた様子。多くの作品に出演する躍進を見せる中で、ディズニープラス独占配信での『七夕の国』に挑む思いや、自身の“将来”についても話を聞きました。

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南丸を演じる細田さん

超能力者、でも就職に追われる普通の大学生ナン丸はどうやって生まれたか

――原作は細田さんが生まれる前に刊行されていますが、作品はご存じでしたか?

細田佳央太(以下、細田) 出演が決まってから読みました。めちゃくちゃ面白かったですし、漫画が刊行されたのは30年近く前ですが、見づらさが一切なくて、これを現代風にアレンジしてもきっと刺さるんだろうなということを同時に感じました。そういう意味ではドラマ化されるのがすごく楽しみだなと思いました。

――そうした原作の魅力を実写ドラマでどう表現しようとしましたか?

細田 原作を何度も見返して、得られるヒントは全て吸収しようと思っていました。いただいた脚本は、瀧悠輔監督と山本晃久プロデューサーが、もともと原作の大ファンだったということもあり、原作をリスペクトしたものでした。原作への愛情と敬意、ファンが多いことなども分かった上でのことだと思うので、僕もこぼすところなく、ナン丸というキャラクターを作っていきました。

――ナン丸ののほほんとした、ある意味で“普通”なキャラクターは、どのようにつかんだのでしょうか?

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細田 監督に「もっとお芝居を軽くしてほしい」と本読みで言われたんです。

――お芝居を軽くする?

細田 最初、“軽くする”ってどういうことだろう? と意味を理解できなかったんですが、監督と話してみたら、分かりやすいようなお芝居ではなく、もっとナチュラルなものがいい、それがナン丸につながると説明していただきました。

 もともと、のほほんとした役を演じることもあったので、イメージを把握するまでにそんなに時間はかからなかったのですが、たぶんおごりがあったんでしょうね。そこは監督に正していただきつつ、原作のナン丸を映像で作り上げていきました。

――なるほど。ナン丸が超能力を使う際に発する「ちょわぁぁぁぁ!」もそうしたベースの上作られたんですね。

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細田 そうですね。当初は、もっと漫画っぽく、周りがびっくりするような高い変な声を出そうとイメージしていたんですが、監督からは、わざと面白くする必要はなくて、自分本来のフラットな声で、肺活量が持たなくなったら穴が空く一点集中のパワーを注ぐようなイメージでということは本読みでやってみて決まりました。撮影のインが第1話の初っぱなのシーンからだったのですが、10回以上やったので、声ガッスガスになっていました(笑)。

本編クリップ映像|ナン丸の「ちょわぁぁぁぁ!」

超能力を使うナン丸 (C)2024 岩明均/小学館/東映

――作品でも象徴的な、球体を作るCGのシーンはどういったイメージで挑みましたか?

細田 ナン丸が正しい能力の使い方に目覚めてから、なじむまでは時間があったと思うので、その過程を自分なりに考えていました。撮影前には球体のビジュアルを映像で確認させてもらって、現場では発泡スチロールを球体に見立てて、テストではそれを演出部の方が動かして、本番では実際に「このくらいのスピードだったかな」とイメージしながら、撮影しました。


東丸高志(上杉柊平)さんによって正しい能力の使い方に目覚めるナン丸 (C)2024 岩明均/小学館/東映

ディズニープラスで映像化できたことの重要さ

――完成したものはご覧になりましたか?

細田 はい。めちゃくちゃ面白かったですし、普段作品が世に出るタイミングは緊張するんですが、『七夕の国』は絶対大丈夫だろうと勝手に感じています。というのも、これだけすてきなスタッフさんやキャストの方々とディズニープラスというプラットフォームで作れたということがすごく大きいです。

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 原作ファンが多い作品ですので、ちゃんと時間をかけられる配信のコンテンツで作れたことは自信になりましたし、配信コンテンツという映像制作にこの年齢で携われたのはすごく大きな経験になったので、不安は一切ないです。

――やはり配信コンテンツに出演することは、地上波とは違った心持ちになるのでしょうか?

細田 お芝居へのスタンスは、どの媒体でも変わることはありません。ただ、配信はお金と時間のかけ方が違うので、この規模できるのは配信ならではだと思います。もちろん、どの媒体でも1つの作品を作るには、大勢の人やお金が関わってくるのですが、作品に必要なものをコストや余計なことなどを考えずに没頭できるという意味では、やはり強みですよね。

――視聴者目線だと、原作を実写化したときに、配信なら大丈夫だろうという謎の安心感もあります。

細田 配信ドラマも含め、日本のエンタメ界がさらに盛り上がっていくといいなと思っています。

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丸神山 (C)2024 岩明均/小学館/東映

――では、これから視聴者の方に届くのが楽しみですね。

細田 楽しみです、と言いつつ、すでに先行試写が始まっているので、この作品がどういう風に届くのか気になっています。ただ、不安や緊張というよりも楽しみという気持ちがすごく強いです。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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