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みんな知らずに使ってる鹿沼土、実は…… 採掘現場で見た圧巻の“原型”に「神秘的すぎる」「感動です」(1/2 ページ)

ブラタモリ的な面白さもありました。

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 鹿沼土の採掘現場や園芸用土の生産工程が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で7万8000回以上再生され、「貴重な映像です」「勉強になりました」といった声が寄せられています。

【これは圧巻】初めて見る鹿沼土の採掘現場や園芸用土の生産工程

鹿沼土ができるまで

 投稿したのはYouTubeチャンネル「園芸農家イシヅキちゃんねる」のイシヅキさん。新潟県でブルーベリー生産農家をしている石黒さんとともに、栃木県鹿沼市へ向かいます(鹿沼土は農業や園芸に使われる栃木県鹿沼市産出の軽石の総称です)。

 迎えてくれたのは鹿沼土を生産している加藤さん。石黒さんもイシヅキさんも現場を見るのは初めてということです。最初に目についたのは鹿沼土の山。掘ってきたものを一時的にここに置き、屋根のあるスペースに移して乾燥させるそうです。

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鹿沼土の山がありました(左:加藤さん、右:石黒さん)

 乾燥スペースは屋根だけがある巨大な温室のよう。乾燥するまでの期間は夏場は10日~2週間、冬場は3~4週間かかるそうです。


冬場だと乾燥するまでに3~4週間かかります

 乾燥した鹿沼土は、ふるいにかけて選別します。サイズは細粒・小粒・中粒などがあるのですが、選別の機械や方法は企業秘密とのことです。


鹿沼土をふるいにかけて選別します

採掘現場へ

 次に向かったのは採掘現場。普段は見ることができない貴重なエリアです。加藤さんが案内してくれたのは人の身長ほどある地層の前。上から黒土、赤玉土が重なっていて、色の違いで境目がはっきりと分かります。


黒土と赤玉土が重なっています

 残念ながら鹿沼土は地面の下で、30センチくらい掘ると黄色い部分が出てくるそうです。初めて採掘現場を見た石黒さんは興味津々の様子。「鹿沼土の下はどうなっている?」「石とか全然出てこないの?」と会話が弾みます。


鹿沼土は下にあります

 広大な現場ですが、このくらいの広さであれば1年くらいで掘ってしまうとのこと。鹿沼土の埋蔵量も有限なのですが、加藤さんは「われわれが生きてるくらいまではあると思います」と話します。

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 石黒さんによると「代替品を探さなければ」という話も出ているそうですが、鹿沼土のように手軽に手に入るものの代わりがあるのかな……と思っているそうです。


「われわれが生きてるくらいまではあると思います」

 続いて立ち寄ったのは加藤さんの会社の原点となる場所。山の中の土が削られており、鹿沼土と関東ローム層との境目を確認できます。55年前に掘り始めたときは、掘るのも袋に詰めるのも手作業だったとのこと。大変な苦労だったことが想像できます。


原点の場所です

関東ローム層との境目を確認できます

 何十年も鹿沼土を使ってきた石黒さんも、土の層があることや園芸用土の作り方は知らなかったとのこと。鹿沼土が購入者に届くまでの過程が見られて非常に興味深く、じっくりと地層を観察するブラタモリ的な面白さもありました。


知らないことがたくさんありました

 コメント欄には「こういう社会見学的な動画もいいですね! 新鮮な内容で勉強になりました」「赤玉土と鹿沼土が同じ所から採掘されるとは知りませんでした」「何げなく使っていましたが職人さんの苦労があってのことですね」といった声が寄せられています。

 こちらのチャンネルでは、ブルーベリーの育て方やアボカドの選び方なども公開中。BASEでは、果物の苗なども販売しています。

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【本に載ってない】鉢植え柑橘で実を成らせる為にやってはいけないことをプロ農家が実演・解説

画像提供:YouTubeチャンネル「園芸農家イシヅキちゃんねる

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