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東日本大震災から9年かけて気仙沼から沖縄へ―― 途方もない道程を経た漂着物に注目「絶句した」(1/3 ページ)

あらためて震災の恐ろしさが伝わります。

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 「東日本大震災から9年かけて西表島に流れ着いた杭です」――。西表の由布島に展示された“宮城県気仙沼市の杭(くい)”が、X(Twitter)で16万件のいいねを集めるほど広く注目されています。

表示こそ「気仙沼市」だが、プレートには驚くべき解説が……(画像提供:クロスビートさん)

気仙沼市から西表島へ

 2011年の東日本大震災で、気仙沼市は歴史的大津波に襲われ甚大な被害を受けました(参考:気仙沼市役所の資料)。話題の杭も、もともとは同市で「路肩注意」を示していたところを、津波にさらわれて漂流したものとみられます。

 それが9年を経て西表島へ漂着し、現在は近隣の由布島亜熱帯植物楽園に展示されています。気仙沼市から西表島までは直線距離で約2300キロですが、9年間も海流に乗って太平洋を巡ったと考えると、実際の道のりは計り知れません。

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直線距離でもかなり遠く見えますが、実際はその何倍もの距離を流れていると思われます(画像はGoogleマップより引用)

 ネットでしばしば話題となるこの杭は、編集者のクロスビート(@Crossbeat_JP)さんが「絶句した」とつぶやいたことで、あらためて拡散。「9年かけてここまで……」「太平洋を何周もしたのだろうか」「またひとつ東日本大震災の怖さを思い知りました」と反響を呼んでいます。

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