五つ星ホテル元パティシエのスコーンレシピに「一番わかり易い」「今までになく上手にできた」 家にある材料で作れる本場の味に称賛(1/2 ページ)
とっても分かりやすい。
高級ホテルの元パティシエが、YouTubeでアイルランドのスコーンの作り方を解説しています。動画は記事執筆時点で16万3000再生を突破し、1万6000件を超える“高評価”が寄せられています。
五つ星ホテルで毎日スコーンを焼いていました
レシピを教えてくれたのはアイルランド人のパトさん。YouTubeチャンネル「Pato Cooking」を運営しています。パトさんは五つ星ホテルでパティシエとして働いていた経験があり、その当時は毎日スコーンを焼いていたそうです。
パトさんによるとスコーンはあまり混ぜない方がおいしく仕上がるとのこと。早速作り方を見ていきましょう。
バターミルクは代用品で
本格的なスコーンを作るときに重要な材料の1つがバターミルク。日本では手に入れることが少し難しいため、代用品として牛乳90ミリリットルとレモン汁(または酢)小さじ1を混ぜ合わせて使います(10分ほど置くととろみがつきます)。
レモン汁には味のためだけでなく大事な役割があります。酸がベーキングパウダーと化学反応を起こして、よりふっくらと仕上がるのだそうです。
生地作りのポイントは冷たいバター
ボウルに薄力粉210グラムを入れ、冷たい無塩バター40グラムを小さく切って加えます。冷たいバターを使うのは手間がかかりますが、指で徐々に刻み込んでいくことで、焼いている間に水分が蒸発し、軽くてふわふわの層が作られます。
ちなみに溶かしたバターを使うと生地全体に広がって焼く間に膨らまず、食べるのが大変なほど硬くなるそうです。
薄力粉とバターが砂のようにサラサラの状態になったら、グラニュー糖35グラム、塩5グラム、ベーキングパウダー10グラムを加えて指で混ぜ合わせ、バターミルクの代用品を加え、フォークなどで混ぜていきます。
生地が大体混ざったらテーブルなどに打ち粉をしてボウルから出し、手早くまとめ、数回折りたたみます。
ここで気を付けたいのは、パンを作るときのようにこねたり伸ばしたりしないこと。グルテンが生成されるとスコーンが硬くなってしまいます。生地を時々折りたたんでいるのはラミネーションという動作で、多くの層を作り、よりふわふわにするのが目的です。
型抜きはねじらずまっすぐに
生地がまとまってきたら麺棒で2センチくらいの厚さに伸ばし、形を整えて型で抜いていきます。型で抜くときのポイントは、ねじらずにまっすぐ押し下げること。こうすることで焼くときにスコーンが垂直に上がるとのことです。
型抜きをして残った生地をまとめる時も、なるべくこねないことが大切です。動画では直径6センチのクッキーカッターを使っており、8個のスコーンが作れました。
型抜きした生地はベーキングペーパーなどを敷いた天板に並べ、卵を溶いて上部だけに塗ります(卵液は数分間乾燥して2度塗りします/側面に塗ると膨らみが弱くなる可能性があります)。
本場ではジャムではなくバターだけで食べるのも人気
卵を塗った生地を170度に熱したオーブンで15分焼きます。焼きあがったスコーンは約2倍の高さになり、上部においしそうな焼き色が付いています。
本格的なスコーンはきちんと層ができているのでナイフはいらず、手できれいにさけるそうです。
一般的にスコーンはクロテッドクリームとフルーツジャムを添えて食べることが多いのですが、クロテッドクリームは高価なのでパトさんはホイップクリームで代用。アイルランドではバターだけを添えて食べる方法も人気とのことです。
スコーンのレシピ
材料
【バターミルク(代用品)】
牛乳 90ミリリットル
レモン汁または酢 小さじ1
【生地】
薄力粉 210グラム(テーブルで伸ばす時の打ち粉は別に用意します)
冷たい無塩バター 40グラム
グラニュー糖 35グラム
塩 5グラム
ベーキングパウダー 10グラム
卵 適量
作り方
(1)牛乳にレモン汁(または酢)を加えて10分ほど置きます。
(2)薄力粉に冷たい無塩バターを加え、こねないように指で刻んでいきます。
(3)(2)にグラニュー糖、塩、ベーキングパウダー、(1)を加え、フォークなどで混ぜます。
(4)(3)が大体混ざったら分量外の小麦粉を振った台に出し、手早くまとめて数回折りたたみます。
(5)生地を型で抜き、上側に溶いた卵を塗ります。
(6)170度に熱したオーブンで15分焼きます。
「私でも作れそう」と話題に
焼きあがったスコーンは、外はサクサクで中はふわふわの軽い食感とのこと。コメント欄には「絶対作ります」「これはシンプルで私も作れそうです」「なぜ〇〇をしてはいけないのか、というのがすごく勉強になります」といった声が寄せられています。
パトさんはYouTubeの他、Instagram(@pato.cooking)でも情報を発信中。混ぜて冷やすだけのレアチーズケーキや自宅のサラダをレベルアップするテクニックなど、今すぐマネしたくなるレシピを見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「Pato Cooking」
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