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仏革職人「日本のランドセルを作りたい」――夢をかなえるプロジェクトに密着 思いのこもった作業風景に「感動しました」と称賛の声(1/3 ページ)

ものすごく大変な作業です。

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 フランスの革職人が日本でランドセルの作り方を学ぶ様子がYouTubeで紹介されています。動画は3部作になっており、記事執筆時点で計204万再生を突破しています。

「将来の子供達のために」フランスの革職人が大きな夢を持って日本に行くことになりました

フランス人革職人の夢とは

 投稿したのは、フランス人の妻・アマンディーヌさんと日本人の夫・ゲントクさんが運営するYouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」。今回の動画は「夢応援プロジェクト」の第1弾で、「この夢をかなえたい」というゲストに密着し、夢をかなえる瞬間まで追いかける新シリーズです。

 175組の応募者から選ばれたのは、フランス人女性の革職人であるマチルドさん(22歳)。13歳のときに革の勉強を始め、18歳からは革職人の専門学校で教師をしています。

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 現在は両親の家の車庫を工房にしてバッグや小物、乗馬のサドルなどを手掛けており、フランスの大手高級ブランドの品に携わることもあるそうです。すごい。


マチルドさん(左)とアマンディーヌさん(右)

 そんなマチルドさんがかなえたい夢は、日本でランドセルの作り方を学ぶこと。フランスではランドセルが小学生用という認識はなく、大人が背負っていることがあるそうです。

ランドセルを作りたい!

 マチルドさんはランドセルが大好きで、特に耐久性を高く評価しています。仕事場にはパリのフリーマーケットで手に入れたという赤いランドセルが飾ってあり、17歳のときに来日して「土屋鞄」を見学した経験も。その行動力に感心してしまいます。

 マチルドさんが作りたいのは、使う人の仲間になれるような人生を支えるランドセル。アマンディーヌさんはマチルドさんがランドセル作りを通して日本とフランスの架け橋を作ろうとしているところを評価しています。

いよいよ日本へ

「子供たちの笑顔を見たい」ついにフランスの革職人が日本に到着!夢のランドセル作りが始まります

 ランドセル作りを学べるお店が決まり、マチルドさんが来日しました。今回お世話になるのは「アールアトリエ中目黒」(@art_atelier_du_travail)のリョウスケさんとあやさん。アマンディーヌさんも同行して、お互いの情報や日本とフランスの違い、ランドセルの利点などを話します。

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実習スタート

 昼食を終えて、実習がスタート。ランドセルのパーツについての説明をマチルドさんが熱心にメモを取ります。

 説明が終わったら、マチルドさんのランドセルに使う素材を確認します。用意してもらったのは深い緑色の革。ベージュの革を組み合わせてツートンカラーのランドセルを作ります。


ランドセルに使う革は深い緑色です

 フランスではサドル用のナイフを使っていましたが、日本で使うのは革包丁。ナイフは押しながら、革包丁は引きながら……と切り方も違います。

 切り方が違い過ぎて戸惑う場面もありましたが、短い時間でマスターしていくマチルドさん。リョウスケさんは日本語、マチルドさんはフランス語で話していますが、不思議と分かり合っているようです。

 いよいよランドセルの革を切っていきます。これが夢だったから手が震えるというマチルドさん。思いが高まって涙ぐんでしまいます。

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切り方が違い過ぎて戸惑う場面も

 作業をしていると、リョウスケさんたちの息子さんが帰宅。自分で色を選んだというランドセルを見せてもらいます。

 さまざまな情報交換をしながら作業を進めて行く2人。マチルドさんは革職人の学校で、リョウスケさんは職人さんから口伝えで教わって来た技術ですが、技術は世界共通だと感じているようです。


丁寧に作っていきます

革職人の技術は世界共通でした
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