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奈良公園のシカを蹴る動画に奈良県「極めて不適切な行為」 シカへの正しい接し方を再確認するよう呼びかけ(1/2 ページ)

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 奈良県は8月15日、SNSで奈良公園のシカに危害を加える様子を撮影した動画が拡散したことを受けて、シカとの正しい接し方を周知する声明を公開しました。

シカを蹴る動画が拡散

 7月に観光客とみられる人物が、奈良公園のシカを蹴る様子を撮影した動画がSNSで拡散されました。

 奈良県はこれを「極めて不適切な行為」と述べ、「奈良のシカ」に関して「近年、鹿せんべい以外のえさやりによる健康被害、人身事故、交通事故などが増えてきています」として、下記の正しい接し方を再確認するよう呼びかけています。

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  • 背中に乗る、抱え込む、角をつかむなどの接触により、不必要なストレスや害を与える可能性があることから、直接的な接触は行うべきではない。
  • マダニなどが寄生している可能性があり、直接的な接触は避け、注意が必要。
  • メスジカは出産期に、オスジカは発情期に不用意に近づいてはいけない。また子ジカにも不用意に近づいてはいけない。
  • シカの健康に悪影響を与える恐れがあるため「鹿せんべい」以外は与えてはいけない。
  • 「奈良のシカ」に鹿せんべいを与える際は、「小さな子どもは大人と一緒に与える」、「じらさない」、「周りのシカにも注意する」、「手荷物に注意する」。
  • 公園内では、犬にリードを必ずつけることとし(ロングリードは不可)、犬を放すなど、「奈良のシカ」が驚く行為は行ってはいけない。
  • 紙やビニール袋などを「奈良のシカ」が間違えて食べてしまわないように、公園内にポイ捨てせず、家に持ち帰る。

 同県は、近年の観光客の増加に伴って、シカにかまれたり叩かれるなどの人身事故、鹿せんべい以外の給餌によるシカの健康への影響、シカと車両との交通事故が増加するなど、多くの問題が表面化していると背景について説明しています。

奈良公園のシカ(画像:PIXTA

県の取り組み

 「奈良のシカ」は国の天然記念物(文化財)であり、春日大社の神鹿として保護されてきた歴史があるとして、奈良公園周辺の重点保護地区(奈良公園平坦部)と保護地区(春日山原始林を含む奈良公園山林部)を中心に神鹿として保護されています。

 奈良県では奈良市、春日大社と協力し、奈良の鹿愛護会や鹿サポーターズクラブと連携しながら、負傷・疾病シカや出産の近いシカの保護、交通事故対策や誤食防止のための環境保全活動、巡回パトロールや啓発活動などを行っているとしています。

 YouTubeの奈良公園公式チャンネルでは、シカと接する際の「シカマナー」について解説する動画が公開されています。

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