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都会のサラリーマンが、文明を使わず“縄文時代のポシェット”を完全再現したら…… 40時間後の汗と知恵の結晶に「すごい考古学の実証」「思わず拍手」(1/3 ページ)

知恵と根気がフル可動。

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 縄文時代の編み物テクニックを再現する現代人の動画が、YouTubeに投稿されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は11万回を超えており、5500件以上の高評価を集めています。

【ほぼ現代レベル】縄文人の卓越した編みテクを追体験する週末(あと顔出しのご報告)

週末縄文人、大昔のポシェット作りに挑戦

 投稿したのは、2人組YouTuberの「週末縄文人」さん。「都会のサラリーマンが週末を使ってゼロから文明を築くことはできるか」検証すべく、ある山の土地を借りて現代の道具を使わずに火を起こしたり魚を取ったりしています。

 今回から顔出しで活動するようになった週末縄文人さんが作るのは、樹皮のポシェット。まずは石おので伐採した木から皮をはぎ取り、ひも状に加工していきます。

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石おので木を伐採

切り込みを入れると先まで皮が採れる

 細長くしたひも状の樹皮を材料にして、三内丸山遺跡(青森県青森市)で見つかった「編籠(縄文ポシェット)」の再現に挑戦。ポシェットの底面から、実物と同じような編み方で作ろうとしたものの樹皮がとても柔らかく、編んだ部分が締まらず作業中にゆるんできてしまいます。


ひも状にカット

底の部分から編んでいくが……

 木からはぎ取る際には自分たちの助けとなった樹皮の柔らかさが、一転して工作を阻む事態に。スゲ製のひもで固定を試みましたが、やはりうまく作れません。


ゆるんでしまう

改良法で編み込みリベンジ

 そこで迎えた作業3日目は樹皮の幅を半分にして、底部の固定には細いカラムシ糸を使用。考案した改良法が功を奏し、底面をしっかりと編めました。これぞ人間の知恵。


改良法は大成功!

 次に、編み込んだ樹皮の内側に「型」となる石をセット。石にそって横ひもを黙々と編んでいきポシェットを作り上げましたが、まだ終わりではありません。


石に沿ってさらに編み込む

気合を入れて編み込みラストスパート!

仕上げに行うのは……

 作業5日目を迎える頃には樹皮も乾いてきたので、ポシェットの保存性を高める仕上げの作業に入ります。使用するのはクルミから採れる油。石臼ですりつぶして作ったクルミの油を指先に取り、ポシェットに少しずつ塗っていきます。

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2時間塗る

 最後に草でよった肩掛け用のひもを付けたら、クルミが12個入る容量の「縄文ポシェット(再現版)」の完成です。なお、作業に費やした時間は約40時間とのこと。すさまじい根気だ……!


道具などを持ち歩ける!

 知恵を絞って粘り強く取り組む姿には、「このチャンネルの『諦めない姿勢』『継続力』に頭が下がります」「やり方を自分で模索して、時にはリセットしつつ、膨大な時間かけて作り上げて…すごい考古学の実証だ」「やってる時めっちゃ笑顔なのが分かってこっちもうれしくなっちゃった」などの感想が寄せられています。

 週末縄文人さんはYouTubeチャンネルの他、X(Twitter/@wkend_jomonjin)も運用中。縄文時代の釣り針をフィッシングに挑んだり、石を削って臼を作ったりしています。

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