牛肉から作ったお茶!? ビクトリア朝時代に親しまれていた“ビーフティー”が興味深い(1/3 ページ)
病人のために生まれたお茶。
英ビクトリア朝時代に飲まれていた、牛肉から作ったビーフティーのレシピ動画がYouTubeで46万回以上再生されています。動画を投稿したのはアメリカを拠点にYouTuber兼シェフとして活躍するマックス・ミラーさんです。
ビーフティーとは
マックスさんはYouTubeに古代の料理や100年以上前の料理など歴史的な料理の動画を投稿しており、今回はビクトリア朝時代に飲まれていたビーフティーを作ることにしました。ビーフティーと言うだけあって、もちろん牛肉から作られるお茶とのことですが、当時は栄養価が高いと考えられていて病院食や家庭薬として飲まれていたようです。
お茶といっても茶葉は一切使っておらず、基本的な作り方は牛肉を入れた水を沸騰させるだけのようですが、今回マックスさんはビクトリア朝時代に活躍したイギリスの有名なシェフ、アレクシス・ソイヤー氏のレシピに沿ってビーフティーを作りました。
サイの目に切った牛肉を鍋に入れて、玉ねぎ、クローブ、少量のバターと塩を加えて火にかけ、肉汁が出るまでかき混ぜます。この後水を加えて30分ほど煮込んで浮いた脂を取り除いた後、布でこして出来上がりです。今回マックスさんは、布は風味を損なうため、ザルでこすことにしたとのこと。さて、どんな味がするのでしょう?
どんな味?
グラスに入れたビーフティーは少し濁っていて黄色味がかっています。香りはビーフブイヨンのようで、味はお茶のような味は全くしないものの、かと言って牛肉の風味はあまり感じられず、ブイヨンスープやビーフストックとも違う味とのこと。マックスさんは「それがビーフティーさ」と、締めくくっています。
マックスさんのYouTubeチャンネル「Tasting History with Max Miller」には、本記事の執筆時点で270万人以上の登録者数がおり、他にも1950~1970年代のアメリカの黄金時代の豪華な機内食や、1912年に処女航海で沈没したタイタニック号の生存者が救助された後に最初に口にしたスープのレシピ動画が投稿されています。。
画像はYouTubeチャンネル「Tasting History with Max Miller」から
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