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“1日10リットル尿が出る病気”にかかった話が壮絶 「水分とトイレしか考えられない廃人化」した当時の話を聞いた(1/3 ページ)

薬が見つかって本当に良かった。

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 SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2020年9月に“毎日10リットルの尿が出る病気”にかかった壮絶な実録漫画を投稿した、最高さん(@saikoulll)に話を聞きました。

最初はちょっとした喉の乾きから

 ことの始まりは、2019年1月。旅先の旅館で「なんでホテルとかって喉が渇くんだろうなぁ」「水うめー(笑)」と思ったのが最初の異変でした。

全ての始まり

 しかし、その日から異常に喉が渇き始め、1日に飲む量は日に日に増加し、ついには10リットルを突破。常に2リットルペットボトルを持ち歩き、飲んだ分だけ尿が出るようになっていったというのです。

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徐々に起こる異変

 一番ひどかった時は「水分とトイレしか考えられない廃人状態」「尿と乾きが続くため眠れず連続して2時間寝られたら長い方」「みずみずしい野菜以外の固形物がほぼ食べられない」「水を飲んだ1秒後には猛烈に喉が渇く」「水分とりすぎで胸焼けし吐いてまた飲むの24時間サイクル」「体中の肌がガッサガサ」など多数の異常が発生していたとのこと。

やばい

 こんな状態ながらも、数カ月間治療はできなかったそうです。その理由は、さまざまな科の病院に行っても一切異常が出なかったため。総合病院では「気のせいじゃないですか?(笑)」で済まされ(本当に笑われたとのこと)、苦しさも相まって気が狂いそうになったこともあったそうです。これはきつい……。

あかん

 その後自分で調べ、症状的に「尿崩症」ではないかと予想を付け泌尿器科へ。しかし、そこでも異常が出ず、尿崩症ではなさそう……との診断。また、別の病院でさまざまな検査を受けても、やはり異常なし。尿崩症ではないといわれてしまいました。

 あまりの辛さにとうとう号泣してしまい、大きな大学病院へ紹介状を書いてもらうことに。しかし、そこでもやはり異常なしの診断結果が出てしまいます。が、異常なしながらも検査入院することが決定します。

 こうして数日間検査を受け、とうとう出た診断結果は……尿崩症でした。えぇ~……。

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結局これでした

 具体的には「特突発性中枢性尿崩症」で、尿量を調整するホルモンの異常により体の水分を大量に排出してしまうようになってしまう原因不明の病気とのこと。国内でも1000~2000人程度しかいない珍しい病気だそうです。基本的に根治しないそうですが、現在は薬で通常の生活が送れているとのこと。

 通常の場合検査結果で何かが引っ掛かるはずが、たまたま全検査結果で異常なしの数字が出てしまったため発覚が遅れてしまったもよう。また、尿量や飲量を記録していなかったことや自分がこんなに珍しい病気にかかるわけないという思い込みなども長引いた原因ではないかとしています。

 最高さんは当時、漫画を通じて「こういった病気があることを知ってほしい」とメッセージを結んでいました。

 その壮絶さと珍しい病状から、2万3000件以上の“いいね”が寄せられたこの漫画。当時の思いなどについて、さらに詳しく話を聞いてみました。

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