巨匠・モンキー・パンチ、“漫画の神様”手塚治虫を語る 「手塚先生がいなければ漫画家になってなかった」:「手塚治虫文化祭」特別対談(1/2 ページ)
「手塚治虫文化祭 〜キチムシ‘16〜」の開催を記念し、手塚るみ子さんとの対談が実現した。
手塚治虫のトリビュートイベント「手塚治虫文化祭 〜キチムシ‘16〜」が、11月3〜9日までの1週間、東京・吉祥寺の「リベストギャラリー創」で開催されています。
同展は、手塚作品をテーマに、出展者それぞれがオリジナルのアイテムを製作・展示販売するもので、2回目となる今回は、上條淳士さんや島本和彦さん、寺田克也さんら前回も出展したメンバーの他、「ルパン三世」で知られるモンキー・パンチさんや「テガミバチ」の浅田弘幸さん、とり・みきさんとヤマザキマリさんによる「とりマリ」など新たな顔ぶれも参加しています。
イベントの開催を記念して、手塚治虫さんの長女で、同展を主催する手塚るみ子さんと、手塚治虫さんと親交が深かったというモンキー・パンチさんの対談が実現。モンキー・パンチさんの自宅兼仕事場で行われた対談では、これまでに明かされてこなかったような、ファン必見の貴重なエピソードも飛び出しました。
手塚先生に初めて言われた言葉
モンキー・パンチ(以下、パンチ): 初めて会ったのはいつでしたっけ。
手塚るみ子(以下、るみ子): きちんとごあいさつさせていただいたのは、「私のアトム展」だったと思います。先生にアトムの絵をご出展いただいて。
パンチ: そうでしたね。それから、この間の森下文化センターのとき(※)にもお話ししましたか。
るみ子: その講演会で先生が手塚のお話をしてくださって、あ、先生とこんなに縁がおありだったんだと。その辺りの話を聞いたことがなかったものですから、あらためてお聞きしたいなと思いまして。手塚と初めて会ったのはいつごろになりますか?
パンチ: 手塚先生と初めてお会いしたのは、「ルパン三世」(第1シリーズ、1971〜72年)の放送が始まって間もなくでした。読売テレビの人とたまたま飲みに行こうかって話になって、それで赤坂のママさんしかいないようなスナックに連れて行かれたんです。そこが2階にあるんですけど、階段を上がる途中でピアノの音が聞こえてきたんですよ。しかも、流行歌とかジャズではなくてクラシック。こんなところでクラシックを弾く人いるんだ、珍しいなと思って入ったら、読売テレビの人が「ピアノを弾いてるのが手塚先生です」って。びっくりしましたね(笑)。
るみ子: 初めての出会いがピアノの演奏中というのは、他の先生方でもあまりないことかもしれないですね。
パンチ: ないと思いますねえ。僕なんか本当に幸運でしたよ。弾き終わると、さっと僕の前に来られて、「あ、きみがモンキー・パンチさん?」って。手塚先生っていったら神様みたいな存在ですからね、緊張しっぱなしですよ。なに言っていいか分からないし、ファンですっていうのも陳腐だし、なんかないかなって言葉を探していたら手塚先生の方から、「あの、モンキー・パンチさんね、これから漫画で大成しようと思ったらルパン三世だけじゃだめですよ」って(笑)。
るみ子: そんな厳しい言葉を……。
パンチ: 厳しいです。厳しい言葉ですけど、初めからいい言葉をもらったなあってすごく得した気分になりましたね。宝物です。手塚先生がいらっしゃらなかったら、きっと僕は漫画家になっていなかったですから。漫画家になったきっかけというのが、手塚先生の作品に触れて、漫画ってのはいろんな表現の仕方があるんだなと思ったからなので。
子どものころは、「のらくろ」とか「冒険ダン吉」なんかを読んでましたけど、広い解釈で読んでいたわけではなく、漫画とはこういうものかと受け入れる感じだったんです。それが、確か最初に読んだ手塚作品は貸本屋で借りた単行本の「新宝島」だったと思いますけど、表現がとても自由で。僕にとって漫画というのは駄菓子のような感じで主食ではなかったんですけど、手塚先生の作品を読んで初めて主食だと思えましたね。
るみ子: それから先生もご自身で描いてみようと?
パンチ: 貸本屋向きの漫画でしたけど、描いて出版社に送ったことはありました。田舎から送りましたから、全然見向きもされなかったと思うけど。
るみ子: 10代のころですか?
パンチ: 10代ですね。高校時代までは、手塚先生が新しい作品を描くたびに模写していましたよ。
るみ子: いまの先生の絵柄からは想像できないです。
パンチ: そうですね、全く違います。貸本屋向けに描いた初期の絵柄は手塚先生の模写そのまんまでしたよ。ただ、出版社の希望があって、貸本屋向けの漫画に手塚先生の絵は向かないから、もうちょっと大人っぽい漫画を描きなさいって言われて、それで手本として出されたのが、さいとう・たかをさんの漫画でした。貸本屋に本を借りに来る人は青年層が多いんだから、そういう人たちのために描くならこういうアダルトな絵がいいと。
るみ子: ちょうど劇画ブームの始まりでしたからね。
パンチ: 食べていかなきゃいけないから、仕方なくまねしました。僕は割とまねが得意でしたから、その日のうちにさいとうさんの絵柄で描いて持っていったら、これでいいんだよというわけで。
るみ子: 一気にそこで路線を変更したんですね。
パンチ: さいとうさんの絵をまねるのもいろいろと勉強になりまして、模写というのは結構勉強になるとそのとき思いましたね。
るみ子: 手塚自身も、劇画ブームになって自分の絵と違う表現が出てきたことですごく勉強していたみたいです。手塚も自分の絵に劇画タッチを取り込んだりしていて、「0マン(ゼロマン)以前」「0マン以後」ってよく言われたりして。0マンまでが手塚のオリジナリティーで、そこから先がさいとう先生をはじめとした劇画の影響を受けていると。
パンチ: 僕はアメリカの「MAD」というコミック誌にも影響を受けましたね。出版社が神田にあって、時間があるときに近所の古本屋をうろうろしていたときに見つけて、あの漫画を見たときに、こういう表現もあるんだって衝撃を受けましたよ。
るみ子: 手塚の書斎にもいつの間にかMADが置いてありましたよ。
パンチ: そうですか!
るみ子: 多分、多くの日本の漫画家の先生にとって衝撃的な雑誌だったんですね。
パンチ: 赤塚不二夫先生も影響受けてましたね。MADの出版社に行ったことがあるんですけど、僕が最初だろうと思ったら、その前に赤塚さんが行ってたんだよね(笑)。
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