態度も胸もでかい、けどどうしようもなく愛しい! ウザカワの金字塔的作品「宇崎ちゃんは遊びたい!」
作者の愛情があふれた作品です。
「ニコニコ漫画年間ランキング2018」で堂々の1位を取ったのが『宇崎ちゃんは遊びたい!』という作品です。
ざっくりいうと、究極のピュアウザカワ巨乳女子としての宇崎ちゃんが追求された漫画。
テレビCMが作られたり。
VTuber的なことをやったり。SNSでもバズりまくっている作品です。
とはいえ、ウザカワは受け入れられるハードルの高いジャンルでした。2010年に『二次元美少女だいすき!』というムックでウザカワ特集が行われ、ぼくもライターとして参加したのですが、正直ちょっと早すぎた感がありました。先見の明はあったと思うよ……。
今思えば、かつてからウザキャラはいましたが、2010年前後はさほど浸透していませんでした。『WORKING!!』の山田葵という決定打を経て、『けいおん!』の鈴木純、『ミリオンライブ』の野々原茜、『キルミーベイベー』の折部やすな、『咲-Saki-』の池田華菜などを経て徐々に認知され、一ジャンルとして定着。
そして一つの到達地点になったのが、この『宇崎ちゃんは遊びたい!』だと言いたい。ぶっちゃけ「ウザカワ」の魅力を人に説明する時、この本を見せればいい。「ウザい」と「かわいい」の完璧なバランスを描くことに、魂がこめられた作品です。
尾を振る犬は打てぬ
宇崎は、最初の登場シーンの1ページだけで、どんなキャラかほぼ分かるという、完成しきったキャラクター。
このページをご覧ください。まず先輩を恐れぬ後輩キャラ。ズバズバ言います。先輩の「また付いてくんの…?」のセリフから、終始べったり付きまとっているのがわかります。
次に一言多く、言葉で地雷を踏みがちな存在です。これが悪気がないから厄介。同時に「私が構ってあげるからぼっちじゃないッスね」と好意の押し売りをする。「テレてんスか?」という時のドヤ顔がまた微妙にうっとうしい。
そして身長差。先輩と比べると頭一つどころか、小学生のごとく小さい。なのに胸のサイズが凶悪。巨乳というより爆乳。SUGOI DEKAI。スタイルも悪くない。これはトランジスタグラマーというやつだ。
もうちょっと彼女の「ウザい」パートを見てみましょう。
映画館に1人で行こうとした先輩。映画好きなら別に珍しいことではないのですが、宇崎はゲラゲラ笑います。お前、先輩をおちょくるためにわざわざやってきただろ、笑いたいだけだろ! こんなに全力で笑う顔なかなか見られません。その後の「ぼっちの理論ッスね」の一言で何もかも片付けるタフネスさよ。
バイト先にわざわざやってくる宇崎。普段は目つきが悪く愛想のない先輩を見ているので、接客スマイルを見て大笑い。宇崎ちゃん笑いの沸点低すぎませんか、特に先輩に対して。しかも失礼な方向で。さすがに追い出されてるけど、これは仕方ない。
「邪魔」「一言多い」「こちらの一挙一動に絡む」と三拍子そろった宇崎。今抜き出したところだけ見ると、彼女のようなキャラが苦手な人もいるかもしれません。いくら見た目がよくても。
ただ、ここからです! 宇崎のかわいさにやられてしまうのは。
スペックが高くて案外思いやりがあって
宇崎が鬱陶しくて退けることも多い先輩ですが、何気に「一緒にいる」ことになれてきています。先輩をちゃかすのを楽しんではいるものの、それは先輩に対してのみ。先輩も、あながち一緒にいるのが嫌なわけではない部分がある様子で、当たり前のように会話しています。本人はあまり自覚していないようですが……。
一言多い宇崎ですが、基本的な会話はごく普通です。上記のページなんて、仲良しにしか見えません。
先ほどの1人映画館で散々笑われたのにもかかわらず、なんと彼、予定もなかったのに一緒に映画を見るために宇崎におごっている。気まぐれらしいけど、そこまでするものか!? 「一回見たけどもう一回見たい」という気遣いまでできている。「好き」とはちと違う行動のようですが、かといって先輩面しているわけでもない様子。この彼の行動は一体なんなんだ。
彼女はというと、先輩をものすごく慕っています。まるで犬のように。「尾を振る犬は叩かれず」なんてことわざもあります。彼女は足元にまとわりつく犬のように時折ちょっと邪魔だけど、好意がダダ漏れなので憎みきれない。先輩は彼女を、本気では振り払いません。
料理が得意で、先輩の家に上がり込んでテキパキ家事をこなす宇崎。彼女ポンコツな部分もありますが、割とちゃきちゃきと、いろいろできる高スペックな子。
あとやっぱり、スタイルが抜群にいい。この男性Tシャツ+ハーパンの破壊力よ! 先輩側は彼女のおっぱいや、スキのでかすぎる行動はなるたけスルーするようにしているようですが、よく耐えているなあ。
子犬のようにぴったりついて回る宇崎。でもたまーーーに態度が変わることがあります。それがこのシーン。バイト先の女性は下の名前で呼ぶのに、宇崎に対しては名字呼び。あからさまな嫉妬が見える珍しいシーンです。
宇崎は先輩に対して、好きとかなんとかは言いません。先輩も彼女に対しての感情を心で整理できていません。今は「ウザい後輩」と「いじっていて面白い先輩」の間柄のまま。
本人たちはそのつもりないのですが、傍から見るとカップルにしか見えない。ちょっとウザくて面倒くさい子だけど、ついて回ってくるのは案外嫌じゃない。宇崎だって好意がなければ、ウザくつきまとうことなんて無い。ましてや先輩1人に対してだけなんて。お互い「意識をしている」状況で、くっつきすぎているのに心を明かさない、絶妙な距離感を保っています。
作者の理想の結晶
元々宇崎は、作者の丈さんがpixivにアップした「ウザい後輩」というイラストから生まれたキャラクターです。「ショートカット・巨乳・八重歯・「ッス」口調・アホを描きたかったから全部混ぜた 先輩を舐めきった無礼な態度をとるがすごい速さで報いを受ける」という、現在の原型がほぼ詰まっています。
さらに身長差や、一緒に遊ぶ関係性は、「後輩とNintendo Swich」の投稿で描かれます。
なんだかお互い、意識しちゃう様子は、「後輩と協力プレイ」の投稿でさらに描かれます。全部見るべし。
漫画連載になった『宇崎ちゃんは遊びたい!』は、作者の考えるウザカワ女子の、究極の理想形、愛する要素を全て注ぎ込みつつ、それ以外のものを省いた、結晶のような作品です。キャラクターに対する作者の愛情が、惜しげもなく注がれているからこそ、読んでいて彼女の「ウザさ」に嫌味がない。むしろ「ウザさ」がラブコメの要素の一つとしての、最高のスパイスとして機能している。
「明日も来ていいッスか?」という宇崎に対して、何の疑問も抱かず「ああ いいよ 好きにしろ」と返す先輩。これが2人の関係です。なんだかんだで一緒にいるのが当たり前になっていて、喧嘩するのも日常の一環になっていて、そして結局最後は楽しい。
最初に述べた「ウザカワ」は、大事なポイントがあります。一線(相手の本当に嫌なこと)を超えすぎないこと、いたずらに好意があること、時折反撃を喰らうような力関係があること。宇崎はそれを全て兼ね備えた存在。
宇崎はとてもかわいいし、読んでいて恋をしてしまいそうになります。ついて回られたら幸せだろうなあ。でも彼女が「ウザく」なるのは先輩だけです。お互い意識しているのに、いたずらする・されるバランスの関係のまま、ダラダラ大学生活を送っているのを傍から見て、ぼくらはニヤニヤおいしい飯を食いましょう。
2月8日発売の2巻では、ちょっとだけ2人の関係が進展します。ちょっとだけ。焦らず、この関係がしばらく続くことを期待してしまう。先輩は大きい胸に理性が弾けないように頑張れ!
(たまごまご)
『宇崎ちゃんは遊びたい!』最新2巻発売記念 大胸筋がSUGOI DEKAIマッチョたちが自転車広告を実施
『宇崎ちゃんは遊びたい!』2巻の発売を記念して2月11日、胸(大胸筋)がSUGOI DEKAIマッチョたちが新宿から秋葉原を移動しながら宇崎ちゃんをPRする自転車広告を実施します。マッチョたちは宇崎ちゃんと同じ「SUGOI DEKAI」Tシャツを着用。スタート地点の新宿東口周辺、およびゴール地点の秋葉原電気街口方面では宇崎ちゃんのオリジナルチロルチョコを配布します。
当日の様子は公式Twitter(@uzakichan_asobi)および公式ハッシュタグ「#SUGOIDEKAI」でも実況予定。見かけたら先輩のように広い心で見守ってあげてください。
自転車広告概要
【実施日】
- 2019年2月11日(月・祝)12時頃〜17時頃までを予定
【場所】
- 新宿 東口周辺〜秋葉原 電気街方面周辺
【オリジナルチロルチョコ配布場所】
- 新宿 東口周辺にて12時頃開始予定
- 秋葉原 電気街口方面にて15時半〜16時頃開始予定
※自転車広告は、正しくはアドクル、特殊軽車両広告です。
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提供:株式会社KADOKAWA
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2019年2月14日