ピップ「そうだ、肩がこらない服を作ろう」→ほんとに作るよ! 服飾学生と人間工学の教授を巻き込んだ一大プロジェクトが進行中
人類と「肩コリ」は、切っても切り離せない関係だった……!?
老若男女関係なく、多くの人が悩まされている「肩コリ」。肩がだるいと何かとやる気が出ないし、放っておくと悪化してきて痛むことも……。マッサージをしたり、肩をあたためたりしてケアしているという人も少なくないでしょう。
ではもし、この世に「肩がこらない服」があるとしたら――いったいどんな服だと思いますか?
そんなことを考えたのは、ピップエレキバンを販売していることで有名なピップ株式会社。肩がこらない服って、どういうこと? 一体どうやって作るの? そんな謎を解き明かすため、5月31日に都内某所で行われた発表会に潜入してきました。
「コリ」を感じる人のうち7割は、仕事への悪影響を感じたことがある
ピップの代表取締役・松浦社長によれば、肩・首・腰に「コリ」を感じている人の約7割は「体のコリのせいで仕事に支障をきたしたことがある」んだそう。さらに「体のコリが原因で仕事を休みたくなったことがある」と答えた人も6割以上いるんだとか。
一方で、その対処法については「自分のコリに決定的な対処法はなく、色々な方法を試したいと思う」人が6割以上というのが印象的な数字でした。「自分のコリに合う対処法があり、大体その対処法を実践している」と答えた人はコリを感じている人のうち約15%程度にとどまり、多くの人はまだ自分のコリとの付き合い方を見つけられていないということになります。
そこで発表されたのが 「コリナイ・プロジェクト」。ピップエレキバンの発売50周年に際し、さまざまな角度からのアプローチで、体がこりがちな日本人に今一度コリと向き合ってもらうことを目的にした企画だといいます。
そもそもピップエレキバンとは、肩や腰など体のコリが気になる場所に貼ることで、磁気の力でじんわり血行を改善してコリを改善するというアイテム。ただこのプロジェクト発足にあたって、松浦社長が話していたのは「“日本人の多くがコリに悩まされている”という現状を打破するために、コリについて人々が今一度考え直すきっかけを作りたい」「もちろんピップエレキバンを使っていただけるのであればうれしい。ただピップエレキバンに限らず、人々がそれぞれ自分に合ったコリ解消法を見つけてほしい」ということでした。
さらに当日は、ピップエレキバン50周年アンバサダーにAKB48の倉野尾成美さん・下尾みうさんが就任することも発表されました。最近のリリース曲ではクールで激しいダンスが話題になっているAKB48の皆さんも、ライブでは緊張して体に力が入ったり、ダンスの後は足腰に疲れがたまったりとコリには悩まされているとのこと! 老若男女、職業やライフスタイルが異なっても、いろいろな場面で皆さんコリに悩まされているんですね……。
服飾学生? ゲーム配信者? さまざまな分野から参加者が集う「コリナイ・プロジェクト」
「コリナイ・プロジェクト」では、全く異なるアプローチのふたつの企画が行われます。
一つは、冒頭で紹介したファッション制作企画「コリナイ・コレクション」。千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート教授で人間工学博士の下村義弘先生が、文化服装学院で「人間工学の視点からコリを考える」特別講義を行い、その講義を受けた服飾学生たちが衣装デザインを本気で考えるというプロジェクトです。「未来の“肩がこらない服”」をテーマに、学生たちがそれぞれデザイン案を考えて提出し、人気投票で票が集まったデザインの衣装を実際に制作していくんだそう……!
もう一つは、オンライントークイベント「コリナイ・カタリバ」。“趣味と肩コリ”という視点からコリについて考えるという企画で、「サウナ」「身体づくり」「ゲーム配信」を各回のテーマとした計3回のトークイベントを実施予定とのことです。サウナーの人は肩がこらないの? ゲーム配信者の人はやっぱり肩コリがすごいの? それぞれの分野に精通する人の視点で、コリとの向き合い方について話してもらうというトークイベントになるそうです。
下村先生「人類は肩コリから逃れられなくなった」→服飾学生たちが考えたのは……?
発表会には、「コリナイ・コレクション」企画にて講義を行った人間工学博士・下村先生の姿も。文化服装学院で行った講義の一部として、人間工学の視点で考える肩コリについての解説を聞くことができました。
下村先生 「人類は約700万年かけてこの形に進化してきました。人類が樹上生活をしていた時代、鎖骨というのは腕を使って木にぶら下がるのにとても有用な形でしたが、やがて人類は樹上生活をやめました。地上で二足歩行する生活になると、重い腕ですが鎖骨からぶら下げるほかありません」
「二足歩行になり、前足で作業できるようになったことで人類の文明は飛躍的に発展しましたが、そのことによって肩コリからも逃れられなくなってしまったのです」
人類にとって肩コリは約束された“業”だったということ……? そんな背景があるので、肩コリを抜本的に解決するというのは簡単なことではないと話す下村先生でしたが、人間工学の視点から「肩がこらない服」づくりのヒントになりそうなアイデアもいくつか教えてくださいました。
腕を上げて支えたり、体全体を横にしたりして重力をキャンセルさせる「重力からの生機構学的開放」、スマホ操作やお辞儀などの日常的なシーンで、首や肩を下げなくてもよくなるようなアシスト方法を考える「重力からの文化的開放」など――さまざまな角度からのアプローチがあり得るとのこと。下村先生のそんなお話を講義でじっくり聞いていたという文化服装学院・アパレルデザイン科の学生さんたちは、いったいどんなファッションデザインを考えたのでしょうか?
宇宙服? 肩を浮かせる!? ユニークな「コリナイ」デザインが勢ぞろい
文化服装学院での講義から約3週間後、講義を受けた学生ひとりひとりがデザイン案を提出し、なんと約80点のデザイン案が集まったそう……! 「コリナイ・コレクション」では、ピップ社員と一般ユーザーの皆さんの人気投票で、これらのデザイン案の中から実際の衣装として制作されてほしいものを選んでいきます。
まずはピップ社員の方々によって、80点から19点までに数が絞られました。そして「コリナイ・プロジェクト」特設ページ上で6月24日から7月3日まで、一般の人々も投票できる人気投票が行われ、特に人気が高かったものの中から実際の衣装として制作するデザインが最終決定されるとのことです!
この記事ではすべての候補作を紹介することは難しいのですが、編集部内で気になった・盛り上がったデザイン案をいくつか紹介します。
肩こりの原因である重力と、社会の重責からの解放をコンセプトに作成されたというデザイン。重力のない世界=宇宙という着想から、宇宙服のような雰囲気を取り入れているのが、サイバー感があってかっこいい! ふわっとした質感・透け感のある生地も、見た目から軽やかな印象があります。
こちらのデザインは「肩に負担がかからないように、肩の部分を風船で浮かせました」――まさに見た通り! こんな服は見たことがないので、実現したらどうなるのか気になります。軽やかさ部門ではかなり上位に来そうです。
一見モードな黒いコートですが、裏にはメッセージがたくさんプリントされているリバーシブル仕様。服に書かれたメッセージを指さすことで、自分の気持ちを服に「代弁」してもらうというアイデアだそうです。「人に挨拶をしたり、謝ったりなどする時、肩に力が入ったり、強ばったりします」――わかる、わかるよその気持ち……。
布団から出たくない、このまま学校や会社まで行きたい――そんな気持ちを実体化させてしまったようなデザイン! 「何にも囚われず自身の夢の中でただひたすら楽しく謳歌する」「ストレスのない自分のための自分だけの世界を表現した」というコンセプトに、布団大好きな筆者は共感しまくってしまいました。本当に肩がこらないのかはわからないけれど、この服が実現されるところが見たい……!
紹介しきれなかったものでも、モードでファッショナブルなデザインから、くすっと笑顔になれるユニークなデザインまで、さまざまなスタイルが生み出されていました。ぜひ特設ページを覗いてみて、お気に入りのデザインに投票してみてください!
・投票は7月3日まで! 「コリナイ・コレクション」候補作を見てみる
人気サウナーと語らう“ととのう”と“肩コリ”! 無料オンライントークイベントも
さらに、全3回のオンライントークイベント「コリナイ・カタリバ」の第1弾、「人気サウナーと語らう“ととのう”と“肩コリ”」が6月29日の20時からピップ公式YouTubeにて生配信予定。サウナーとして有名なマグ万平さん、ととのえ親方さんを招いて、「ととのう」ことによる血行促進と肩コリの関係性について掘り下げていく1時間になるそうです。お二人のおすすめのサウナ情報も聴けて、視聴は無料とのことなので、サウナ好きの人・サウナでコリをほぐしたい人はこちらも要チェックです。
さらに第2回は「身体づくり」、第3回は「ゲーム配信」をテーマにし、それぞれの専門家がゲスト出演するそうです。ゲストの発表など最新情報は、ピップエレキバン ピップマグネループTwitter(@pip_cp)でチェックすることができます。
ファッションと人間工学がタッグを組んでコリにアプローチする「コリナイ・コレクション」、趣味に没頭する人たちの視点でコリを掘り下げる「コリナイ・カタリバ」。業界・ジャンルの垣根を超えた人々がその知見を結集させて進める企画というのは、見ているだけでわくわくしますよね。今後の展開に期待です!
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提供:ピップ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2022年6月30日