「どうしてボクは人気者になれないんだろう?」――注目されず悩む「給湯機」が自分探しの旅に出るWebムービーが泣ける……!
自分探しって難しい。
「どうして、ボクは人気者になれないんだろう?」――そう悩む人は少なくないでしょう。パナソニック エコキュートが公開したWebムービーが、そんな人の心をふっと救う、深いストーリーとなっています。
エコキュートは、大気の熱エネルギーと夜間電力を使用することで、コストを大幅にカットできる給湯機です。とても便利なアイテムですが、現代の日本人にとって、蛇口をひねればお湯が出てくるのは当たり前。給湯機に注目する人はいません。
エコキュートの心はもやもや。ある夜、こんな疑問を抱きました。
どうしたら、人気者になれるんだろう?
月明かりをあびると、エコキュートの頭から葉っぱが生え、手足も生えてきました……! そして彼は自分探しの旅に出たのです。
「ボクだって、目立ちたい!」と、ストリートミュージシャン、SNS投稿、アイドルなど、街で見かけた人気者たちのマネをします。けれども、どれもうまくいきません。
エコキュートの頭に生えた葉っぱもしょんぼり。こんなにもかわいいのに、ぜんぜん人気者になれません。
どうしてボクは、人気者になれないんだろう?
エコキュートが行き着いたのは、落ち着いた雰囲気のバーでした。「やっぱり、給湯機なんて地味な仕事じゃ……」とひどく落ち込むエコキュートに対して、マスターは意外な言葉を返します。
あなたは、ご自身の魅力に気づいていないようだ……。
マスターは、カクテルに例えて説明します。このカクテルの華やかさを演出しているのは色鮮やかなリキュールですが、味の土台を支えているのは、無色透明なウォッカである……と。
あなたが見てきた人気者たちにも、その輝きを支えてくれる誰かがいたはずです。
目立たないけど、そばで支えてくれる誰か。
どんな人だって、ひとりでは輝くことはできない……と、思うんですよね。
華やかなもの、楽しいもの、目立つもの――その裏で、あまり意識されない「当たり前に存在している、だけどなくなると本当に困るもの」。日々の生活のなかで自然と目に入るものの裏側では、努力や工夫を凝らしてそれを支える人々がいました。
そして、誰かを支えるために日々頑張っている人々も、家に帰ればあったかいお風呂でリラックスできます。どの家庭にもある、そんな「当たり前」の幸せを支えているのは……?
ハッとさせられたエコキュートは顔を上げ、帰るべき家に向かって走り出します。
支える存在がいて、はじめて世界は輝くんだ! エコキュートにもう迷いはありません。
けれども、困難はまだ続きます。足がもつれて転んでしまうのです。そこに、毎日エコキュートを設置工事する工務店のおっちゃんが通りかかります。「乗ってくか?」と声をかけてくれました。
悩んでいたことを察してくれたのでしょう。やさしいおっちゃんは「キミのええとこも、よう知ってる」と、エコキュートの長所を教えてくれます。ここで突然のCM要素。
(1)環境のことを考えて、上手にお湯を沸かすこと。
(2)地震が起きても、貯めてるお湯を踏ん張って守ること。
(3)天気にも敏感で、自動でお湯を沸かしてくれること。
「ほら、はよ帰らんと」「大切な人、困らせたらあかんで」――背中ごしに聞く、おっちゃんのやさしい声がじ〜んと心にしみます。
すっかり自信を取り戻したエコキュート。いつもの裏庭に戻り、大切な人を支えるために、お湯を一生懸命温めるのでした。めでたし、めでたし。
ただのCMかと思いきや、まったくそんなことはなく、心温まるいいお話……。エコキュートの悩みを通して「支えることは素晴らしい」「あなたを支える誰かも存在し、その誰かもまた、別の誰かに支えられている」ということを改めて実感するストーリーでした。
“支える”仕事に従事するみなさん。街角にあるエコキュートを見かけたら思い出しましょう。支える存在がいて、はじめて世界は輝くんだ!
(高橋ホイコ)
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