Facebookページっぽい「mixiページ」スタート ネットに全体公開も可能:無料です
「mixiページ」は企業やお店、有名人やキャラクターなどの専用ページが簡単に作成できるサービス。バンドやサークル、ペットのページなど、幅広い利用が見込まれる。
ミクシィが8月31日、誰でも自由に自分のページを作ることができる新サービス「mixiページ」をスタートした。企業や有名人は情報発信やファンとの交流が便利になり、個人でもバンドやサークル、ペットなどのページを作ることができる。公開範囲はmixi内に限らず、インターネット全体にすることも可能だ。
mixiページの特徴は2つある。1つは商業利用が自由にできること。これまでも企業が運営する公認コミュニティーや、アプリを使ったキャンペーンなど有料での宣伝利用はあったが、営利目的のコミュニティーを作ることは規約で禁止されていた。しかし、今回のmixiページによって、企業やお店、キャラクターなど、気軽に宣伝用のページを無料で立ち上げることが可能となった。
もう1つは、自分ではないアカウントをmixiページとして利用できること。例えばペットのページ、趣味活動やサークルのページを作ることができる。作成したページは、自分から知らせない限り友人に知られることはないため、「いつもと違った、自分の発信スペースとして」も使えるという。
注意しなければいけないのは、ページの作成は自分が所有権を持つ企業やキャラクター、ペットなどに限られるという点。勝手に好きなブランドや有名人を名乗ってページを作ることはできない。また18歳未満の個人ユーザーによるページ作成は禁じられている(20歳未満は保護者の同意が必要)。
ページの公開範囲は「インターネット公開」と「mixi内のみ公開」のどちらかを選ぶことができる。「インターネット公開」にすればmixiユーザーでなくても閲覧できるため、mixiページをお店の公式サイトとして使う活用方法もある。
mixiページは、「新着」というTwitterのタイムラインに似たページがメインのコンテンツとなる。ページのオーナーは150文字以内の“つぶやき”や写真を投稿でき(Twitterとの連係も可能)、それを見たユーザーは「イイネ!」ボタンを押したり、コメントを付けたりすることができる(mixiへのログインが必要)。日記や写真の更新情報もこのページに表示される。
お気に入りのmixiページが更新されたかチェックしたい場合は、mixiページの上部に表示されている「フォローする」ボタンを押すと、自分のホーム画面に新着情報を表示できる。
フォロワーの一覧は、mixiページにプロフィール画像とともに表示される。何人にフォローされているかは、ページのオーナーにとってそのページの人気を計る分かりやすい指標となるため、しばらくはフォロワーの数に一喜一憂することになりそうだ。
mixiページと似たサービスで先行するのはFacebookの「Facebookページ」。Google+も年内に企業向けのページを立ち上げると発表しているため、今後はmixiとFacebook、そしてGoogle+の三つどもえの戦いになりそうだ。
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