東京工業大学の研究グループは、デジタルカメラで撮影した画像から次々に3Dデータを構成していくシステムを開発しています。
一般的なデジタルカメラで画像を撮影します。このデジタルカメラにEye-Fiカードを内蔵していて、画像をPCに無線で転送します。その転送された画像を使って、どんどん3Dモデルを作っていくというシステムです。特徴としては、画像以外の情報を一切使っていないということです。
ただし、そういったものは他の研究でもあります。我々が特化している部分というのは、オンラインであるということです。つまり撮ってすぐに結果が見れるというのがおもしろい所です。例えば航空写真などを撮り貯めて後で処理する場合、取り直しが発生するとまた撮影に行かなければいかないという手間がありますが、我々のシステムは、3次元計測が成功したかどうか、その場で見れますので、足りなければ撮り足せばいいということが可能です。
これは、同じシーンをとらえた複数画像から、そのシーンの3次元形状とカメラの位置を同時に推定するSfM(Structure-from-Motion)という手法を用いた物で、空間的な位置情報を復元するために、2枚の画像の間で特徴点を抽出して対応付けを行うということを繰り返しています。
その際、研究グループでは、復元に不適切な画像の検出と累積誤差に応じた全体最適化を行う事で効率的な3D復元を実現しています。
のっぺりした面というのは苦手なんですが、一般的に特徴がとれるような、こういうシーンであれば構いません。
やはり、面として表現したい、サーフェスを作りたいというニーズや要望があります。今回紹介しているのは、まだまだ初期段階なのですが、こちらをもっと発展させて、こちらもオンラインで、つまり撮影すると点だけじゃなく面ができるようにしていきたいと思っています。
なんの拘束条件もなく撮影して、3Dの情報を計算するということ自体、研究としてチャレンジングな段階です。なにしろ、3次元情報を得る基礎技術ですので、応用先は逆に皆様の意見を頂けるとありがたいです。
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