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「請求ではなく確認のため」――JASRACが雅楽の著作権使用料についてコメント

現代雅楽など中には著作権が存続するものもあるため、その使用の有無を確認するためだった。

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 「JASRACが雅楽の著作権使用料申告を求めてきた」と話題になっている件で、JASRACは12月14日、サイトに「雅楽演奏者へのお問い合わせについて」とのお知らせ文を掲載した。


 JASRACによると、今回、演奏者に対し連絡したのは「支払いを請求するため」ではなく「管理楽曲の利用の有無を確認するため」だったとのこと。確かに古典芸術である雅楽に著作権は存在しないが、現代雅楽など中には著作権が存続するものもあるため、その使用の有無を確認するための電話だったという。また、管理楽曲を使っていないことが確認できた場合は、当然ながら「著作物使用料のお支払いは必要ございません」とも念を押している。

 そもそものきっかけは、JASRACから問い合わせを受けたという雅楽演奏者のツイート。「千年前の音楽に著作権はないのに、JASRACから“著作権使用料を申告しろ”という電話があった」というもので、Twitterでは「さすがヤクザのJASRAC」「日本の伝統すら知らないなんて」などとたちまち話題に。まとめサイトやニュースサイトにも取り上げられる事態となり、一部では「著作権使用料を請求した」など間違った情報も飛び交っていたため、公式にコメントを出すに至ったものと思われる。

 なお上述のとおり、JASRACは「著作権使用料を申告するよう確認した」だけで、ツイートを投稿した雅楽演奏者ものちに「行き違いがあった」とコメント。JASRAC側も、問い合わせのやりとりの中で、演奏者に対し不快な思いをさせたとし「直接ご本人にお詫び申し上げ」たと書いている。


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