「Manga Generator 瞬刊少年マルマル」は、去年の学生バーチャルリアリティコンテスト IVRC2012において、世界3位を授賞した作品です。漫画の世界に入り込むというコンセプトをそのままに新しい研究として継続しています。
あらかじめ作られたストーリーに対して、好きな姿勢をとります。そうするとリアルタイムのシェーダーが走っていて、漫画的な画風に変化します。最大の特徴は、人間の姿勢を見て、その姿勢に合わせた背景を選んできて合成するということです。
体験が終わると、こんな感じのプリントアウトがでてきまして、オリジナルの漫画が作られます。裏側は広告になっていまして、自分が参加した漫画というのは捨てづらいので、広告メディアとしての機能が非常に大きく評価されています。
例えば、スマートフォンで漫画的な絵になるようなカメラが最近非常に流行っているんですが、こちらは漫画のストーリーの中に入り込んで全身を使った自由な動作ができるというのが一番大きいです。
リアルタイムの漫画シェーダーの部分は、まだまだ研究の余地があって、画質をどんどんあげていこうという研究があります。それからレイアウトです。こういったセリフとかいったものが正しい場所に入るようなレイアウト、それからインタラクティブなストーリー、そういった漫画そのものの研究が非常に進んでいます。ここを境に電子書籍やインタラクティブな電子書籍といったものへの研究的な要素があります。
産業的な応用としては、現在鳥取県で開催中の「まんが王国とっとり」という場所で、鳥取バージョンのスペシャルバージョンを展示中です。1日何百人もの方が体験しているということで、産業の応用も随分進んでいます。
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まさにスーパーソフトウエア。