本物の和弓でゲームができる! 打った感触体験できる「The Light Shooter」
「The Light Shooter」は電子弓という新しいインターフェースで、本物の和弓を使って、打った感触というのを実際に体験できる。
こちらは、電子弓という新しいインターフェースで、研究の目的としては、実際のモノ感というのをプレイヤーに味わってもらいたいということです。本物の和弓を使って、打った感触というのを実際に体験できます。
ゲーム自体は、点人間や点犬のキャラクターが襲ってくるので、それを撃退するという内容です。今ちょっと暗いんですが、弦を引くと自分が狙っているものの周囲だけが明るくなります。すでにここに敵が何体か隠れているんですが、このような形で討ち取っていきます。
本物の道具を使うメリットというのは、もの自体がどういうふうにすればいいのかということを教えてくれるということです。マニュアルを見て、Aボタンを押さなければいけません、Bボタンを押さなければいけませんではなくて、マニュアルが不要で道具自身が教えてくれるということです。
センサー類は、このグリップの中に全て収められています。ひとつは、歪みゲージです。歪みゲージは、弓自体の変形をとっています。つまり、弦を引くとわずかにここの部分が曲がります。その曲り具合で弦がどれだけ引かれたか、あとは時間的に分割して、ゆっくり引かれたのか、離して矢を射ったのかとうのを区別しています。もうひとつは、加速度センサと地磁気センサの組み合わせです。これによって、どこを狙っているのか、どういうふうに構えているのかという情報に変換しています。
今やっているのは、グリップの中にさらにモバイルレーザープロジェクターとスマートフォンを入れて、狙ったところに狙った映像を出すということです。今は前にしか映像がないんですが、プロジェクターを内蔵することで後ろ側に射とうとするとそこに映像が出て、後ろ側に射つ事ができるし、上にも下にもどこでも狙えるようになります。さらにセンサーの数を増やして、部屋の3Dデータをこの中に入れてやることで、空間自体が体験に切り替わるということをやろうとしています。
Copyright(c) Digitized Information, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 紙を指でなぞると情報をスキャン 次世代のタッチユーザーインタフェース
紙や本を指でなぞると情報を読み取って電子データにできる――カメラとプロジェクターを使ったシステムを富士通研究所が開発した。 - 皿回しのようにタブレットをグルグル 回転で操作するインタフェース
「Whirled Worlds」は、タブレットを皿回しのように回したり、スマホをひもの先に付けて回転させてアプリやゲームを操作できるインタフェース。 - これが“未来の着ぐるみ”だ! 中の人と表情がシンクロします
着ぐるみの表情が中の人とシンクロして自動で変化する――そんな装置の研究が進められている。中の人がまばたきすれば、着ぐるみも自動で目をパチパチさせる。 - 夢の「無意識ダイエット」実現へ!? 拡張現実で「拡張満腹感」は得られるか
拡張現実を使って食品を大きく見せると、人間はそれだけで「満腹になった」と錯覚してしまうらしい。は、はやく実用化してください!